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朝日新聞厚生文化事業団トップページ 最新のお知らせ 保護者講演会 地震と津波を体験した子どもの癒し ~いっしょにグリーフケア~(陸前高田市)を開催

これまでの活動

保護者講演会 地震と津波を体験した子どもの癒し
~いっしょにグリーフケア~(陸前高田市)を開催

6月22日、岩手県陸前高田市にあるコミュニティーハウス朝日のあたる家で、「地震と津波を体験した子どもの癒し~いっしょにグリーフケア~」(当事業団、福祉フォーラム・東北主催、Kids Hurt Too Hawaii協力)を開催し、市内で子育てをする人や教育関係者など17人が参加しました。

子どもの喪失による悲しみや苦しみ(グリーフ)は周囲には見えにくく、どうすればよいのか対処に苦心します。

また、こうしたグリーフは時間が癒すものでは無く、東日本大震災から4年経った今も、多くの子どもたちがサポートを必要としています。この講演会は、私たちがこうした子どもたちへのグリーフケア(あそびのいえ)を新たに開始するにあたり、地域の方々と一緒に考える機会として開催しました。

講師は米国・ハワイ州のKids Hurt Too Hawaiiのエグゼクティブディレクターで、子どものグリーフサポートで世界的に有名なダギーセンターでトレーニングディレクターを努めるなど、死別、喪失体験やトラウマ体験をした子どものケアの実践や研究を長年にわたり行っているシンシア・ホワイトさん。

シンシアさんはグリーフとトラウマの違いや必要な対処についての説明の後、子どもが言葉よりもむしろ遊びを通してさまざまな気持ちや感情を表現することを解説。表現を受け入れてくれる大人が側にいることや安全で安心な中で遊びを通して感情を表現できる機会を用意することの重要性を述べました。

近年、近親者を亡くした大人へのグリーフケアは各地で始まっていますが、子どもへの取り組みは、まだ十分に広まっていません。

朝日新聞厚生文化事業団は子どもたちが安心と希望を持って暮らすために、子どものグリーフケアに継続して取り組んでいきます。

※「地震と津波を体験した子どもの癒し~いっしょにグリーフケア~」の開催翌日に行った、子どものためのプログラム、「 あそびのいえ」のご報告はこちらから