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事業のご報告

地震と津波を体験した子どもと大切な人を亡くした子どもの「あそびのいえ」(陸前高田市)を開始

岩手県陸前高田市米崎町の朝日のあたる家で、6月23日、地震と津波を体験した子どもと大切な人を亡くした子どものためのグリーフケアプログラム「 あそびのいえ」(当事業団、福祉フォーラム・東北主催、Kids Hurt Too Hawaii協力)を行いました。

津波や地震でさまざまな経験をした子どもたちの心の衝撃は、周囲からは見えにくく、本人でさえ気づかず、一人で抱えていることが少なくありません。こうした子どもたちには、遊びや会話を通して、時間をかけて自分自身の気持ちを解きほぐしていく癒やし(グリーフケア)が必要です。

「あそびのいえ」は、米国や日本の子どものグリーフケアに大きな影響を与えている米国ハワイ州のキッズ・ハート・トゥー・ハワイのシンシア・ホワイトさんの指導のもと、今後、継続して行うグリーフケアの場です。初回となる今回は、小学校1~6年生の10人が参加しました。

安心、安全な中で自由に表現するために

グリーフケアのプログラムは、津波や地震のことを子どもたちが自由に表現できるように環境や状況を整えることから始まります。「自由に表現できる」ためには、このプログラムが参加する子どもにとって安全であることが最も大切です。

プログラムの冒頭ではそのためのルールを子どもと一緒に確認します。また共通する体験をした子ども同士による集まりであることを共有。次いで自分自身に気持ちを向ける準備のために参加する全員が自己紹介と合わせてそれぞれの喪失体験などを話します。話をすること自体が目的ではありませんので、話したくない場合は"パス"ができ、話したくないという気持ちも大切にされます。

この始まりの会が終わると、子どもたちが自由に表現できる遊びの時間が始まります。

遊びを通して

今回のプログラムでは、子どもたちは、おにごっこをしたり、木製のモニュメントで遊んだり、ビーズでアクセサリーを作ったり、ウクレレを弾いたり、体験を語ったりと思い思いの時間を過ごしました。

子どもたちが遊んでいる間、別室で保護者のみなさんを対象に行った茶話会では、震災や子育てにかんする様々な思いが語り合われました。

終わりの会では、この日のプログラムが修了し、また日常に戻ることを全員で輪になって確認しました。自分の感情に触れる意識の高い状態で日常に戻らないことも、子どもたちの安全のためには大切なことです。

グリーフケアの継続

「次はバーベキューや登山がしたい」、「宝探しやかくれんぼがしたい」、「貝殻を使ったハワイの工作がしたい」など次の開催に向けて、子どもたちから様々な希望が寄せられました。

  

子どもたちが安心と希望を持って暮らすためには、自分自身のさまざまな感情を受け入れ、自分なりに整理していくプロセスが必要です。この「あそびのいえ」は、子どもたちのそうしたプロセスをともに歩む場です。
今後も当事業団は、子どものグリーフケアに継続して取り組んでいきます。

※「あそびのいえ」の開催前日に行った保護者講演会「地震と津波を体験した子どもの癒し~いっしょにグリーフケア~」のご報告はこちらから

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