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これまでの活動

「認知症マフ オンラインワークショップ」を開催しました

認知症の人に使ってもらう筒状のニット小物「認知症マフ」を知るワークショップを2月20日にオンラインで開催しました。関西を中心に東京都や福岡県など全国から医療や福祉関係者、ボランティア活動家など約90人が参加して、事前に届けたマニュアルと毛糸やかぎ針、飾りのリボンを使って実際に編み方を学びました。

参加者の大阪市生野区地域包括支援センターのみなさん(同センター提供)

認知症の人は何かを触っていると気分が落ち着く傾向にあるといわれています。マフはカラフルな毛糸で編まれ、手を通すと内側と外側に縫い付けられたボタンやリボンなどの飾りに触れることができます。イギリスでは10年ほど前から製作されはじめ、ボランティアが地域の病院や高齢者施設に贈っています。当事業団では2018年からマフの製作・普及活動を続けています。

ワークショップでは最初に当事業団大阪事務所長の山本雅彦がイギリスの状況などマフの基礎知識を話し、次に広島県府中町社会福祉協議会・生活支援コーディネーターの楢山亮さんが地元のボランティアグループの活動の様子や施設への贈呈について事例を報告しました。マフ製作の講師はニット作家の能勢マユミさんで、かぎ針を使った編み方を約1時間にわたって指導しました。最後の質疑応答では「どんな飾りが認知症の人に喜ばれるのか」といった質問が寄せられ、講師陣が回答しました。

オンラインで編み方を教える能勢マユミさん