~共に生きる豊かな福祉社会のために~
朝日新聞厚生文化事業団は「福祉を支える地域づくり」「福祉を担う人づくり」「支援の輪づくり」を軸に社会福祉事業に取り組み、創設90周年を迎えました。

朝日新聞厚生文化事業団トップページ 事業のご報告

事業のご報告

視覚障害の大学生のための「聖明・朝日盲大学生奨学金」第51期生が決まる

視覚障害のある大学生のための「聖明・朝日盲大学生奨学金」(聖明福祉協会、朝日新聞厚生文化事業団主催)の第51期貸与式が7月6日、東京都内のグランドヒル市ヶ谷(新宿区)で行われました。新奨学生には筑波技術大学の齋藤希璃(きり)さんと京都文教大学の藤原彩香(あやか)さんが選ばれました。

この奨学金は、視覚障害の学生を対象として1969年に日本で初めて設けられ、奨学生OBのみなさんは弁護士や大学教員、社会福祉や行政などさまざまな分野で活躍されています。今年度の奨学生を含め貸与者の総数は214人となりました。齋藤さんと藤原さんには毎月4万円が奨学金として貸与されます。

貸与式では聖明福祉協会の本間昭雄会長が51期生を迎えるにあたり「多くの先輩が立派に築かれた歴史を忘れずに、将来に大きな夢と希望を持って頑張っていただきたい。学ぶことも大事だが、一番大事なのは人間性、人柄だと思います。そういったものをぜひ身につけていただくようにして、将来のために祝福を送りたいと思います」と、お祝いの言葉を述べました。

続いて、朝日新聞厚生文化事業団の是永一好事務局長が審査経過について報告しました。「藤原さんは、ご自身の可能性を最大限に伸ばそうとする気持ちをお持ちとのことで、ぜひ支援させていただきたい、チャレンジをする姿勢が素晴らしい、などの意見が出ました。齋藤さんについては、実家が東日本大震災で被災し、ご苦労が多かったけれども、将来は理学療法士の資格をとり、地元の病院や介護施設、学校などで仕事をするという目標をもっておられます。社会で活躍する夢を果たして欲しいといった意見があり、結果、全員一致でお二人への貸与が決まりました」と説明。このほか厚生労働省の金原(きんぱら)辰夫自立支援振興室長や日本盲人会連合の竹下義樹理事長はじめ奨学生OBがお祝いの言葉を贈りました。

第51回盲大学生奨学金貸与式 令和元年7月6日 グランドヒル市ケ谷〈新宿区〉

新奨学生の紹介

齋藤 希璃 さん(筑波技術大学保健科学部保健学科理学療法学専攻)

日本で唯一の視覚障害教育に特化した同大学は、見え方に合う方法で効率的に学習できると進学した。ここまで育って来られたのは人々の善意によるものと考え、社会や人の役に立てる人間になりたいと思っている。学生は全国から集うため、知らない文化や考え方がわかる。盲学校で育ってきたので、一般校出身者から聞く話は新鮮だ。将来は今まで育んでくれた特別支援教育に関わりたい。障害によっては理学療法士の知識が活きることも考えられる。中でも私が10年以上も過ごした寄宿舎で指導員として働けたらこの上なく嬉しい。

藤原 彩香 さん(京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科)

人の「心」に関心があり、大学では臨床心理学を学んで、将来の仕事に生かしたいという思いを持っています。平日は母と一緒に大学の近くに暮らし、週末は実家に帰る生活を送っています。学内の移動は学生支援室の人や仲の良い友人に手伝ってもらいますが、授業は他の人に頼ることなく一人でも大丈夫です。将来について今は模索中ですが、大学で精神保健福祉士や臨床心理士の資格を取り、就職の可能性を広げたいと思っています。

ページ上部へ戻る