~支え合う安心社会の実現に向けて~
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これまでの活動

「進学応援生のつどい」を実施しました

「児童養護施設・里親家庭等の高校生進学応援金」を贈る学生を対象にした「進学応援生のつどい」を、3月19日、20日に実施しました。19年度の内定者51人のうち、辞退者など19人を除く32人が全国各地から参加。また、16、17年度の先輩応援生9人も学業の合間を見て参加し、その元気な姿を見せてくれました。

19日は神奈川県横須賀市にある猿島に渡り、チームビルディングプログラム「無人島×謎解き」を行いました。参加者全員が6つのグループに分かれ、島内の各地にある謎解きに協力して取り組み、和気あいあいとした雰囲気の中で交流を深めることができました。

その後は同県三浦市内のホテルへ移動し、夕食後にグループトークを行いました。自己紹介プログラムで参加者全員がそれぞれの特徴を理解した後、先輩応援生による学生生活に関する体験談を聞きました。その後グループに分かれ「進学先でしてみたいこと、頑張りたいこと」「新しい生活で不安なこと」「先輩応援生に質問したいこと」など、テーマごとにそれぞれの考えや思いを伝え合い、最後にグループごとに発表を行いました。

20日は、バスで神奈川県横浜市みなとみらいにある「カップヌードルミュージアム・ファクトリー」に行き、ミュージアム見学と自分だけのオリジナル「マイカップヌードル作り」を楽しみました。その後、横浜中華街に移動し中華料理を味わいました。昼食後は周辺を散策し、たくさんのお土産を買うことができました。

応援生たちが今回のつどいで知り合えた仲間を大切にしていけるよう、これからも支援に取り組んで参ります。

児童養護施設や里親家庭などの社会的養護で暮らし、将来に向けて大学や専門学校に進学する方に対して応援金を贈る「児童養護施設・里親家庭等の進学応援金」は、今年で11回目となりました。入学金(実費)に加え「学生応援金」として年間60万円(最大360万円)を卒業するまで贈るもので、本内容での事業実施は3年目を迎えました。

当事業団の進学応援金は、入学から卒業するまで対象者に応援金を贈ることから在学中も応援生と連絡を取り合っていきます。そして、いつでもサポートができるような体制づくりを進めていけるよう、取り組みを進めていきたいと思います。

応援生からのメッセージ

19年3月で卒業を迎えた応援生より

  • 小さい頃から私は保育士になりたいと思っていたのですが、高校3年生の夏、今後の進路を決めるときに金銭面で進学は難しかったのですが、応援金をいただくことができ進学することができました。そして今年卒業します。ずっとなりたかった保育士になれるということです。不安はいっぱいありますが夢が叶いました。3月から研修が始まるので色々なことに挑戦しながら頑張りたいと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
  • 2年間応援金をいただきありがとうございました。応援してくださったみなさまのおかげで、私は専門学校に通うことができました。4月からは社会人になりますが、いつか必ず立派な社会人になって、自分と同じように夢を持った子どもたちが専門学校や大学など進学する道を選択できるように、少しでも恩返しをしていきたいです。
  • 2年間本当にありがとうございました。支援していただいたおかげで、ここまで頑張ってこられました。これから多くの壁にぶつかることがあると思いますが、逃げずに立ち向かっていきたいと思います。今まで多くの支援・応援ありがとうございました。

在学中の応援生からの近況報告

  • たくさんの方々のおかげで、私は自分の実現したい夢に向かって日々勉強をすることができています。将来は私のように家庭環境が複雑な子どもたちが自立していけるように支援していく立場になり社会の役に立ちたいと思っています。本当にありがとうございます。
  • この1年間大きな事故や病気もなく、無事に過ごせました。これらは全て寄付をしてくださっている皆様や、それを支えてくださっている方々のおかげです。だからこそ、施設を出ても大学生として安定した生活を送れているのです。本当にありがとうございます。これからも一生懸命学業に励みますので、どうか経済的援助をしていただければと思います。よろしくお願いします。
  • 私は看護学を学んでいます。今は1回生で一般教養が主ですが1週間に1度看護の専門の勉強をしています。実際に患者さんを看護する時大切なのは看護する者の心の持ち方だと思っているので、これから身につけていけたらと思っています。
  • いつもご支援いただき本当にありがとうございます。そのおかげでアルバイトのみに追われることなく大好きな語学の勉強に時間を割くことができたり、友人と過ごす時間が高校生の時よりも増えたりと、充実した日々を送っています。こんなに恵まれていいのだろうかという気持ちでいつもいっぱいで、皆さんからのご支援を無駄にすることのないよう、残り2年間の学生生活でも新しいことに挑戦していきたいと思います。また、自分自身も誰かを支援できる立場になりたいと感じ、インドネシアでのボランティアを行うことに決めました。やりたいことを、やりたいと思ったその時に出来る環境を作っていただき、とても感謝しています。