~共に生きる豊かな福祉社会のために~
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事業のご報告

「朝日こどもの未来 東北ブロック大会」を開催しました

2月24日(日)、宮城県仙台市にて「朝日こどもの未来 東北ブロック大会 ~立場を超えたつながりが生む新しい支え合いのかたち~」を開催しました。北海道・東北各地で居場所づくりなどをしている民間団体や、スクールソーシャルワーカー、行政や社会福祉協議会の職員など、多様な立場から子どもや子育て家庭の支援に取り組んでいる約70人が集いました。

基調講演は、社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さんによる「子どもへの支援が地域のインフラとして根付くために」。湯浅さんは、7人に1人と言われている子どもの貧困問題を、黄信号、赤信号などに例えながら、誰もとりこぼさない社会をつくるためにはそれぞれへの関わりや支援が必要であると説明。居場所づくりなどの民間の担い手が増える中、"新しい支え合いの形"という切り口から、「すべての活動が背中合わせで、双方が機能して初めてうまくいく。自分たちがどんな社会を目指し、どの部分を担っていくのかを考えるとき」と強調しました。

午後からの分科会では、3つの分科会に分かれ、学びや議論を深めました。一つ目の分科会は、栗林知絵子さん(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)による、「子ども食堂が、まちのプラットフォームとなるために!」。栗林さんは、もともとプレイパークや学習支援に携わっており、そこで出会う家庭や地域住民の困りごとをその都度受け止めながら、子ども食堂をはじめとした様々な活動に派生させてきました。「一つの活動から次の活動に展開していくためには、自分たちの資源では限りがあるので、相談できる相手を町にたくさん増やしておくことがプラットフォームづくりにつながる」と述べました。

二つ目は、谷口郁美さん(滋賀県社会福祉協議会"滋賀の縁創造実践センター"事務局次長)による「立場を越えた協働実践でつくる"ひたすらなるつながり"の社会」。滋賀の縁創造実践センターの取り組みを中心に、制度にはないが必要とされている支援を、社協、行政、民間団体、地域の住民などとともに「自覚者が責任者」の合言葉ですすめてきた、立場の垣根を超えたネットワークのあり方について話しました。

そして三つ目は、スクールソーシャルワーカーの望月晃二さんによる「困っている人と協働してして問題解決を図るSSW~リフレイミング~」。スクールソーシャルワーカーという立場から教育場面で見ている子どもたち、保護者、学校の様子などを事例を交えて報告。不登校やいじめをはじめとした問題を抱える子どもへ三者面談方式でのアプローチを通じて、主体性を当事者に戻していくための取り組みについて説明しました。

最後のプログラムでは、早瀬昇さん(特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事)が「"参加の力"が創る共生社会」という演題で講演をしました。先進事例を紹介しながら、ボランティアや支援者などの関係者が「参加」によって課題解決に取り組む機会を提供し、当事者意識を抱く人々の輪を広げていくことが、互いに助け合える社会につながると力説しました。

すべてのプログラムを終えた後、せんだいこども食堂の門間尚子さん進行のもと、一日を通しての気づきや学び、今後の事業展開などについて参加者同士が意見を出し合い、講師の湯浅さんと早瀬さんにそれぞれコメントをいただきながら、会が締めくくられました。

この催しは、北海道・東北各地で活動をしている様々な立場の実行委員の方々と一緒に作りあげてきました。それぞれの思いや行動が連動し、子どもの幸せを願う活動を前に進める力になれたら幸いです。

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