~共に生きる豊かな福祉社会のために~
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事業のご報告

「朝日こどもの未来 九州ブロック大会」を開催しました

10月21日(日)、熊本学園大学を会場に、「朝日こどもの未来 九州ブロック大会 ~地域や立場を超えたつながりが生む新しい支え合いのかたち~」を開催しました。九州・沖縄・山口で居場所作りなどをしている民間団体や、スクールソーシャルワーカー、行政や社会福祉協議会の職員など、多様な立場から子どもの貧困問題に取り組んでいる約70人が集いました。

基調講演には、社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さんを迎え、「子どもへの支援が地域のインフラとして根付くために」という演題で講演を行いました。湯浅さんは、7人に1人と言われている子どもの貧困問題を、黄信号、赤信号などに例えながら、日本の現状を説明。居場所づくりなどの民間の担い手が増える中、"新しい支え合いの形"という切り口から、「すべての活動が背中合わせで、双方が機能して初めてうまくいく。自分たちがどんな社会を目指し、どの部分を担っていくのかを考えるとき」と会場に投げかけました。なお、基調講演は全日参加の70人に加え、熊本学園大学の学生を含む地域の支援者約100人も一緒に学びました。

午後からの分科会では、3つの分科会に分かれ、学びや議論を深めました。

一つ目の分科会は、栗林知絵子さん(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)による、「子ども食堂が、まちのプラットフォームとなるために!」。栗林さんは、もともとプレイパークという子どもの遊び場づくりに携わっており、そこで出会う家庭や地域住民の困りごとをその都度受け止めながら、子ども食堂をはじめとした様々な活動に派生させてきました。「一つの活動から次の活動に展開していくためには、自分たちの資源では限りがあるので、相談できる相手を町にたくさん増やしておくことがプラットフォームづくりにつながる」と強調しました。

二つ目は、谷口郁美さん(滋賀県社会福祉協議会(滋賀の縁創造実践センター)事務局次長)による「立場を越えた協働実践でつくる"ひたすらなるつながり"の社会」。滋賀の縁創造実践センターの取り組みを中心に、制度にはないが必要とされている支援を、社協、行政、民間団体、地域の住民などとともに「自覚者が責任者」の合言葉ですすめてきた、立場の垣根を超えたネットワークのあり方について話しました。

そして三つ目は、梶谷優子さん(福岡市スクールソーシャルワーカー)による「教育と福祉がさらに連携していくために~SSWの現場から~」。スクールソーシャルワーカーとして活動するかたわら、地域で居場所づくりをする梶谷さん。公園で子どもが遊んでいると学校に苦情が入る状況を受け、子どもたちが安心し地域の大人に見守られながら過ごせる環境づくりの必要性を訴えました。また、学校での子どもたちの姿を見る中で、給食を頼りに生きている子も多いと報告。「ないものはつくる」という思いで、最初は1校から始まり現在は9校まで広がった小学校での朝食サポートの取り組みなども紹介しました。

最後のプログラムでは、早瀬昇さん(特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事)が「"参加の力"が創る共生社会」というテーマで講演をしました。様々な事例を紹介しながら、ボランティアや支援者などNPOに関わっている人々が自発的・誘発的に取り組みを始めることで、誘発的な創造が起こることを強調。「参加」という方法で課題解決に取り組む機会を提供していくことが、互いに助け合える社会につながると力説しました。

すべてのプログラムを終えた後、一日を通しての気づきや学び、今後の事業展開などについて参加者同士が意見を出し合い、講師の湯浅さんと早瀬さんにそれぞれコメントをいただきながら、会が締めくくられました。

この催しは、特別協力をいただいた熊本学園大学の皆さんや、九州各地で活動をしている様々な立場の実行委員の方々と一緒に作りあげてきました。それぞれの思いや行動が連動し、子どもの幸せを願う活動を前に進める力になれたら幸いです。

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