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事業のご報告

遺贈・遺言セミナー
「おひとりさまの老いじたく~いい遺言を書くために知っておくこと」(東京、大阪)

人生の締めくくり「老いじたく」に役立つ、遺言書の書き方や、遺言に残した内容を実現してもらうために必要な準備などについて学ぶセミナー「おひとりさまの老いじたく~いい遺言を書くために知っておくこと」を、朝日新聞大阪本社(2018年5月12日、166人参加)と、東京本社(6月28日、97人参加)で開きました。両会場ともに、講師は弁護士の中山二基子(ふきこ)さんが務めました。

中山さんは、「老いじたく」のため相談に訪れる人が挙げる心配事として、①相続、②自分自身の葬儀やこれまでの入院費の支払いといった「死後の事務処理」、③認知症が出た時の対処が挙がるとし、①と②への備えには遺言を書くことが大切であり、③については成年後見制度を利用するのが良いと話しました。

中山さんとともに、①から③を意識しながら「老いじたく」を行った70代の独身女性や子どものいない80代の夫婦の例を紹介したほか、何の準備もせず夫が亡くなったために、相続で大変な苦労をした80代女性の例も紹介。遺言書にほんの一行「全財産を妻に相続させる」と書けばトラブルが起きなかったのにもかかわらず、遺言を書かなかったため亡夫の兄弟や甥姪22人もの相続人が現れ、遺産分割協議が難航したそうです。中山さんは「遺言書があるとないとでは、相続の大変さは天と地ほども異なります。」と強調し、4行で書ける最も簡単な遺言の書き方を紹介しました。最後に、認知症になった場合への備えとして役に立つ「成年後見制度」について説明があり、セミナーの前半は終了しました。

セミナー後半は、質疑応答の時間に。「自筆で作成した遺言書に不備がないかは、誰に、どこでチェックしてもらえるか」といった質問や「子どもが家を建てる時に多額の援助をしたため、これ以上(遺留分も含めて)財産を譲りたくない。良い方法はあるか」のような相談も寄せられ、参加者の相続に対する関心の高さがうかがえました。

参加者からは、「遺言を書く必要性を実感した」、「先生の話が具体的でわかりやすく、実例を交えたのが良かった」といった感想のほか、「任意後見制度についてもっと詳しく聞きたい」、「せっかく書いたにもかかわらず無効になった遺言書の例を聞いてみたい」といった声が聞かれました。今後のセミナーに生かしていきたいと思います。

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