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事業のご報告

自殺防止公開講座「自殺!?ちょっと待って!」を開催しました

自殺防止公開講座で講演する安武信吾さん(右)。左は手話通訳者。

10月21日、福岡市のTKPガーデンシティー天神で自殺を防ぐために何ができるのかを考える公開講座を開催しました。

講師に西日本新聞社・編集委員の安武信吾(やすたけ・しんご)さんを迎え、「食べることは生きること」と題した講演を行い、聴講者約110人と共に自殺予防につながる糸口を探りました。

安武さんの妻・千恵さんは25歳の時にがんの告知を受け、2008年7月に33歳で亡くなっています。千恵さんは病と闘いながら、「食べることは生きること。自分がいなくなっても、一人でも生きられる力を身につけて」と、告知後に授かった当時5歳の長女・はなちゃんに家事や料理を教えこみました。そのいきさつを綴った単行本「はなちゃんのみそ汁」は、映画や絵本にもなり大きな話題となりました。

安武さんは、ある小学校の取り組み「子供が作る弁当の日」を紹介しました。子供本人に自分の弁当を作らせる試みですが、初めは反対する親が多かったといいます。ところが続けるうちに、いろいろなことが起こったそうです。

ある女の子が、自宅から単身赴任先へ戻るお父さんの分も弁当を作りました。お父さんは新幹線の車内で感激して泣きながら弁当を食べたそうです。また、入院中のおばあさんにも作りました。お父さんもおばあさんもとても嬉しくて「うまかったよ」「美味しい」と伝え、その子も、とても嬉しくなったといいます。

「その女の子は、人を幸せにできる、自分に価値がある、という経験をしたはず。そうした体験こそが、自尊感情を育てるのだと思う」と安武さん。「『そういった自己肯定感が生きる力になる』と妻が娘に伝えたかったのは、そういうことなんだと後になってから思いました」と語りました。

2016年の自殺者数は21,897人で、22年ぶりに22,000人を下回りました。7年連続の減少となりました。

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