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連続講演会「自分らしい人生の最終章とは」(第3回)を開催しました

9月から大阪と東京の2地域で、それぞれ3回にわたって展開した「自分らしい人生の最終章とは?」(朝日新聞厚生文化事業団主催)の最終回を、11月8日、大阪市西区土佐堀1丁目の大阪YMCA会館で開きました(写真)。住み慣れた町で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることはできるのか。また今現在すすめられている「在宅」という選択の可能性と課題とは何なのかについて考える連続講演会でした。

第三回は作家で医師の久坂部羊(くさかべよう)さん(59)が、父親の「看取(みと)り」をテーマに、医療の無力さや死への考え方を話しました。当日は約230人が参加し、久坂部さんのお話に熱心に耳を傾けていました。

久坂部さんは大阪大学医学部を卒業後、2003年に作家デビュー。今年5月、「悪医」で日本医療小説大賞を受賞され、最新作は昨年87歳で亡くなった父親の朗らかな死を描いた「人間の死に方」。講演では「死を受け入れたら本人や家族から心配が消えていく。穏やかな時間を過ごすことができた」と話し、前立腺がんを宣告されながら治療を拒否した父親と医者とのやりとりなどをユーモラスに語り、常に会場は大きな笑いであふれていました。

また、同講演を11月29日に東京・中央区の浜離宮朝日ホール小ホールでも開催し、300人が参加しました(写真)。聴講者からは「実体験をもとにした久坂部さんのお話しはわかりやすく、身に染みました」「死を迎える家族、自分の心構えができた気がします」といった感想が多数寄せられました。