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事業のご報告

高次脳機能障害講演会「当事者が伝えたいこと~ここで暮らしたい~」(米子)

7月19日、米子市加茂町2丁目の国際ファミリープラザ・ファミリーホールで、高次脳機能障害講演会「当事者が伝えたいこと~ここで暮らしたい」を開催し、関係者も含め約70人がつどいました。

まず、橋本圭司・国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長=写真=が壇上に立ち、高次脳機能障害の症状と対応の仕方を説明しました。

調査では、小、中学生で発達障害のある人は60万、高次脳機能障害のある人は50万、認知症のある人は460万、合わせると推定600万余りの人が脳に何らかの障害があるとのこと。緑の中を歩く「森林療法」がリハビリとして確立しているという欧米の例を紹介しながら、高次脳機能障害という障害だけにとらわれるのではなく、体全体を使った運動の効果を述べました。

次に、くも膜下出血で高次脳機能障害になった河原雅彦さんと竹本浩司さんの二人が橋本さんと対談=写真。高次脳機能障害のある人にとって、周囲の人がどういうところに気をつけてほしいかという橋本さんの問いに、記憶障害が残る竹本さんは「早口で言われると理解できない。ゆっくりていねいに話しかけてほしい。自分もメモをとることを心がけている」と語り、発症前の職場で継続して働いている河原さんも、地域の中で暮らしていくためには、「周囲の障害に対する理解が不可欠」と強調しました。

休憩をはさんで、後半は高次脳機能障害の当事者が住み慣れた街でいきいきと暮らすのはどうすればよいのかを、地域(まち)でくらす会理事長の井上徹さんが話しました。

井上さんは自身のこれまで取り組んできた事業の経緯を語り、さまざまな家族の問題に対応できる行政はまだ不十分としながら、高齢者や障害者、子どもを在宅支援する地域生活支援センターの設置と、高次脳機能障害などそれぞれの専門職の育成の大切さを力説しました。

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