~支え合う安心社会の実現に向けて~
朝日新聞厚生文化事業団は「福祉を支える地域づくり」「福祉を担う人づくり」「支援の輪づくり」を軸に社会福祉事業に取り組んでいます。

朝日新聞厚生文化事業団トップページ 最新のお知らせ 日色ともゑさん、マリオネットによる"ゆうゆうビジット" ~「福祉ステーション やさしいグループ」(高知市)で

これまでの活動

日色ともゑさん、マリオネットによる"ゆうゆうビジット"
~「福祉ステーション やさしいグループ」(高知市)で

特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの高齢者施設をプロの音楽家や俳優、力士が訪問し、楽しいひとときをお届けするプログラム「ゆうゆうビジット」。10月4日、高知市の高齢者向け賃貸住宅「いきいきの里」を会場にして実施しました。

日色ともゑさん、マリオネットによる「ゆうゆうビジット」=10月4日、高知市の「いきいきの里」

訪問していただいたのは俳優の日色ともゑさんと、ポルトガルギターとマンドリンのアコースティックデュオ・マリオネットの皆さん。
はじめに、マリオネットが演奏する「海」の調べに乗せて日色さんが「高知とは縁が深く、45、6年前からよく訪れています。今日は皆さんにお会いできてうれしいです」とあいさつ。続いて、マリオネットのお二人が「暗いはしけ」や「日曜はダメよ」などテレビや映画などで昔からお年寄りが耳にしている名曲を披露。その後に日色さんが童話「白いぼうし」(あまんきみこ作)を朗読し、心があたたまったところで「シャボン玉」「月の砂漠」などの童謡や「蘇州夜曲」をマリオネットの演奏に合わせ、皆で合唱しました。最後に昭和の歌謡曲「月がとっても青いから」を歌い、プログラムを終了しました。
参加した横山珠恵さん(81)は「やさしい話を聞けてうれしかった。とても心にしみました」と楽しかった様子で「また来て欲しい」と日色さん、マリオネットの再訪を望まれました。デイサービスを利用している岩松好恵さん(84)も「生まれて初めて生の音を聞いた。日色さんは映画で見ていたが、ちっとも変わらないですね。包み込むような明るさが身体から出ていた。生きていて良かった」と、今回の訪問をとても喜んでいました。

今回応募いただいた「やさしいグループ」や会場となった「いきいきの里」は高知市郊外にあるため、外出の機会も少なく、俳優による朗読やプロの演奏に触れる機会は初めてとのことで、地域の宅老所を利用する高齢者も含めた約120人が集合し、会場内は終始熱気に包まれました。