給付のお申し込みは、事業団のサイトをご覧ください。
児童養護施設や里親家庭などの社会的養護には、虐待をはじめ、親の死亡、病気、行方不明、経済的理由などにより家族と暮らすことができなくなった約4万2千人の子どもたちが暮らしています。
厚生労働省によると、2018年度末に高校を卒業した児童養護施設出身者の大学などへの進学率は14%で、高校卒業者全体の51.9%と比べると4分の1程度。20年度から国の給付型奨学金制度が始まりましたが、こうした子どもたちが安心して学ぶための環境は、まだ経済的にも十分ではなく、精神的サポートの面でも整っていません。
私たちは、多くの方からのご寄付などをもとに、児童養護施設や里親家庭などで暮らすこうした子どもたちを支援するために、08年から約400人に返済不要の「進学応援金」(奨学金)をおくってきました。
①児童養護施設、里親家庭、ファミリーホーム、自立援助ホームから大学などに進学する高校生。
②社会的養護をよくする「ぴあ活動」に参加する意欲のある人。
入学祝金10万円と卒業まで毎年30万円を給付します。返済は不要です。
「先輩として、同じように苦しんだり、悩んだりしている子どもたちに役立ちたい」
こうした思いをもとに、進学応援金を受ける学生とともに行う様々な社会的活動(ソーシャルアクション)を「ぴあ活動」と呼んでいます。
①中高生に向けて、学生も講師役になり、「ぴあ応援フェス」やオンラインの講演会なども開催しています。
②中高生に向けて学生の生活の様子、施設や里親家庭での失敗談などをまとめた「ぴあ応援ブック」を発行しています。
③応援生が、中高生のために情報を発信する「ぴあ応援ラジオ」にも取り組んでいます。
社会的養護で育った学生の多くは、困ったことがあったときに、親や親族に頼ることができません。また、トラウマや生い立ちに関することなどを一人で抱えていある場合もあります。
進学応援金では、いつでも、どんなことでも相談できる窓口、「応援LNE」を設置しています。児童養護施設で育ち、子ども支援の経験豊富な相談員が応対しています。
こども応援金をはじめとする私たちの実践は皆さまのご寄付に支えられています。ご寄付は、常時受け付けています。ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。