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これまでの活動

オンライン交流会「認知症カフェからの出発」を開催しました

認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指す団体による交流会を、1月30日(土)にオンラインで開催しました。この交流会は、当事業団が2016年度から実施している「ともにつくる認知症カフェ開設応援助成」事業の助成団体や、フォーラム「認知症カフェからの出発2020」の参加者ら8団体約20人が参加したものです。

コロナ禍を受けて、どの団体の活動にも大きな影響が出た2020年。この1年の活動状況についての情報交換から始まりました。緊急事態宣言発令中、カフェを休止した間に往復はがきを利用してカフェ参加者の様子を把握した団体、カフェを再開してからは感染防止のため専門家を招いて手指消毒の方法を学んだ団体、今後参加人数は減らしても、なんとか再開できるよう試みる団体、と「コロナだから仕方ない」と諦めるのでなく、認知症カフェを通して築いた「つながり」を、いかに継続できるかに苦心する姿に勇気づけられます。また、多くの団体が模索しているオンラインでのカフェ開催。すでにオンライン化を実現している団体の事例には参加者の多くが聞き入りました。

オンライン交流会の様子。コロナ禍における各団体の活動状況について、情報交換を行いました。

思うように活動ができないからこそ、見えてくるもの、感じるものがありました。今回の交流会のメインテーマとなった「認知症カフェの役割」では「地域の中での認知症の本人の居場所」や「地域内の社会資源と本人をつなぐ中心的役割」、「本人の困りごとを尋ねる絶好の場所」、「大勢と集える」など意見が続々と上がる一方、コロナの影響によってその役割を果たせないもどかしさ、課題も浮上。運営者同士でアイデアを出し合い、解決にむかえるよう、当事業団では、引き続き交流の機会を設けていきます。

当事業団では、2016年度、17年度に、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりのため、「ともにつくる認知症カフェ開設応援助成」を実施。助成を受けて誕生した団体や活動の趣旨に賛同してくださる皆さまと、「認知症カフェ」と「認知症カフェのある地域のその後」を考えるべく、3年にわたって3回のフォーラムを行ってきました。このような継続的な活動を通じ、参加者とのゆるやかなつながりを継続させ、情報交換をしていけるようなネットワークの構築を目指しています。