これまでの活動
7月豪雨の被災地で救援活動 11団体に資金助成
九州地方を中心とした「令和2年7月豪雨」の被災地支援として、新たに、熊本県内の4団体に、救援活動の資金として、計6,547,400円をお送りしました。
9月までに、熊本地震(2016年)や西日本豪雨(18年)などで事業団から助成を受け活動を行った実績のある7団体に、緊急の活動に必要な資金として計5,401,800円の助成金をお送りしています。その後、継続した支援活動が必要な地域での活動の資金として、4団体に助成金をお送りし、緊急時の支援とあわせ、計11団体に、総額11,949,200円をお送りしました。
新たにお送りした助成団体は、以下の通りです。
- 人吉市災害ボランティアセンター
- 八代市復興ボランティアセンター
- 荒尾市社会福祉協議会
- くまもと災害ボランティア団体ネットワーク KVOAD
人吉市ボランティアセンターでは、助成金をもとに、ボランティアの皆さんが現地へ向かう車等をレンタルし、住宅の泥出しや床剥がし、家財の運び出しなどの活動を行いました。2020年7月10日にセンターを開設してから、現在も継続して活動しており、12月21日までの活動人数は18,462人、依頼数は1,082件にのぼり、ボランティアが活動した延べ件数は、1,640件になります。21年1月現在でも、90件ほどの支援活動を継続中です。
住民の方からは、「被災後、心身ともに疲弊していましたが、ボランティアさんからの温かい励ましや、家の片付けを一生懸命手伝ってくれる姿を見て、また、人吉で暮らしていきたい!頑張ろうという希望が持てました。」などの声が届いています。


八代市復興ボランティアセンターでは、7地域の自治会長さんと連携をして、支援が届いていないところがないかの確認を行いながら、活動を継続しています。被災者宅以外にも、地域の拠り所である公民館やお堂の復旧活動や、なかなか手をつけられなかった側溝の土砂出しなども、ボランティアの皆さんによりなされました。


仮設住宅やみなし仮設であるアパート、引き続きご自宅で生活をされている方々が孤立することなく、生活を取り戻していけるよう、戸別訪問や情報提供、関係機関へつなぐなど、コミュニティの再生のための支援活動も各地域で始まってきています。
このように、仮設住宅入居後の生活支援など、中期的な支援をとりこぼしなく行っていくためには、地域の支援団体のネットワーク会議で被災者のニーズ把握をすること、そして、そこであがった課題の解決をはかるため、県や県社会福祉協議会、支援団体などの県域での情報共有も必要になってきます。くまもと災害ボランティア団体ネットワーク KVOADでは、助成金をもとに、人吉市、球磨村、八代市でのネットワーク会議と県域での会議を実施。必要なところに支援が行き届くよう活動を続けています。その中で見えてきた、農地復旧に向けた活動も、助成金をもとに、今後行われていく予定です。