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これまでの活動

みんなでパラリンピック・高齢者施設でボッチャ体験会

2020年に開催される東京パラリンピック。日ごろ外出が難しい高齢者施設で生活する方々にパラスポーツの楽しさを知ってもらい、親しんでいただこうと、9月14日、社会福祉法人百鷗の「介護老人福祉施設逗子清寿苑(神奈川県逗子市)」を訪問、正式種目のボッチャ体験会を実施しました。(朝日新聞厚生文化事業団主催)

講師には元ロンドンパラリンピック日本代表監督の日本ユニバーサルボッチャ連盟・古賀稔啓理事長と同連盟・渡辺美佐子常務理事のお二人をお招きして、入所者やデイサービス、同法人のグループホーム「葉山の里」の利用者、地元のハイランド自治会の皆さんなど約75名が参加してくださいました。

「まず準備体操をしましょう!皆さん、ボッチャのボールを持った手を上げてください」「おなかの前から後ろにボールを1周させてみましょう」と渡辺さん。普段は動きの少ない人が腕を真っ直ぐ上に向けて伸ばしたり、車いすから身を起こし身体の周りをグルグルとボールをまわそうとする人など、皆でボールを使って身体をほぐしました。続いて「床に置いた大きな的(=フラフープ)に向かってボールを投げてみましょう」と声をかけると「えいっ!」と夢中になって投げる人や、車いすから立ち上がり、的の近くまで行き投げる人もいました。スタッフもサポートしながら次第に応援の声が大きくなっていきます。

次に的をペットトボトルへ替えてボールを投げました。ボールを投げることが難しい人や投げられない人には古賀さんが補助具のランプ(*)を車いすの前に設置、スタッフのサポートによりボールを転がす(投げる)ことができました。

最後に利用者が審判を担当し、スタッフによる試合が行われると会場は大いに盛り上がりました。閉会時に当事業団からボッチャボール一式をプレゼント。古賀さんからは「今後もこのボールを使ってボッチャを楽しんでください」と参加者全員に声がかけられました。

利用者の杉本喜代(のぶよ)さん(93)と青木喜久子さん(85)は「とても楽しかったですね。またやりたい」と笑顔で話しました。加藤克真施設長も「参加された皆さんがとても楽しんでおられました。これからもボッチャをレクリエーションに取り入れて行きたいです」と話しました。

(*ランプ=ボールを投げることができない人が使用する小さな滑り台のような形をした補助具。ボールをランプへ転がすことで投球を行うことができます)