これまでの活動
第36回肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展が開催されました
第36回肢体不自由児・者の美術展と同デジタル写真展(日本肢体不自由児協会、各道府県肢体不自由児協会主催、厚生労働省、文部科学省、東京都、朝日新聞厚生文化事業団など後援)の表彰式が12月14日、東京芸術劇場(東京都豊島区)で開催されました。この美術展には、全国の肢体不自由児・者から美術展へ676点(絵画、コンピュータアート、書)の応募作品の中から特賞、優秀賞、佳作賞、努力賞の計122点、デジタル写真展では755点の応募作品の中から特賞、金賞、銀賞、銅賞の計100点が選ばれました。当事業団からは、特賞のうち2作品(絵画、書)に朝日新聞厚生文化事業団賞を贈りました。
絵画で朝日新聞厚生文化事業団賞を受賞した秋田県立秋田きらり支援学校中学部2年の石塚一輝(いつき)さんは、〝自分の好きなもの〟をテーマに絵を書く授業で「駅員さん」を描きました。駅員は自分、大好きな友達やお母さんを電車のお客さんとして描きました。「秋田新幹線やトンネルも大好き」という石塚さんの将来の夢は駅員さん。審査にあたった元東京都江東特別支援学校教諭・谷口眞智子さんは「電車が大好きなのが伝わってくる作品です。遠近感を上手に描いてまとめています」と評しました。
書で同賞を受賞した長崎県立諫早東特別支援学校小学部6年の秋山大輝(だいき)さんは「健康」と力強く書きました。「僕は骨が弱く骨折しやすいので、ケガや病気をしないで毎日健康に過ごせるように願いを込めて書きました」。算数が得意という秋山さんは「将来は気象予報士になりたい」と夢を語ってくれました。全国書教研連盟代表・佐藤香玉さんは選考理由を「一生懸命に書いたことが伝わってくる作品です。縦線がいきいきとしていて立派です。字の空間の取り方が素晴らしいです」と話しました。
表彰式にはものまねタレント・コロッケさんも出席し祝辞を述べました。コロッケさんは手足の不自由な子どもを育てる運動にご協力いただいています。
入賞作品の一部は12月14日から17日まで同劇場5階ギャラリーで展示されました。
その他の特賞受賞者は下記の通りです。
【厚生労働大臣賞】
絵画 KEOMANIVONG AYUMI(静岡県立東部特別支援学校小学部6年)
書 佐々木 智弥(青森県立八戸第一養護学校中学部2年)
【文部科学大臣奨励賞】
絵画 川島 考太郎(静岡県焼津市立港中学校3年)
コンピュータアート 松尾 美咲(高知県立高知若草養護学校高等部2年)
【東京都知事賞】
コンピュータアート 柴田 利尋(東京都・おおきなき)
書 飯村 タイ(東京都・あゆみの会)
【全国特別支援学校肢体不自由教育校長会賞】
絵画 手塚 幸世(福岡県立太宰府特別支援学校小学部6年)
書 荒町 璃音(青森県立青森第一養護学校中学部2年)
【全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会賞】
絵画 山下 優希(福岡県小郡市立三国小学校3年)
書 沼田 龍弥(青森県立八戸第一養護学校高等部3年)
【全国肢体不自由児者父母の会連合会賞】
絵画 星野 爽(茨城県立水戸特別支援学校小学部1年)
書 宇波 建夫(富山県高岡市障害者福祉センター)
【毎日新聞社会事業団賞】
絵画 岩月 龍聖(鹿児島県立鹿児島養護学校高等部1年)
書 河西 朝(山梨県立あけぼの支援学校小学部6年)
【NHK厚生文化事業団賞】
絵画 白村 光(愛知県清須市立清洲東小学校3年)
書 工藤 愛良(青森県立青森第一高等養護学校3年)
【NTTデータジェトロニクス 国際賞】
絵画 溝口 翔太(福岡市立南福岡特別支援学校高等部3年)
コンピュータアート 一丸 徳哉(福岡市立今津特別支援学校高等部1年)
【オリックス賞】
絵画 繁光 涼(広島県立広島西特別支援学校中学部2年)
書 勝田 凛華(東京都・筑波大学附属桐が丘特別支援学校小学部2年)
【日本肢体不自由児協会賞】
絵画 押山 葵(栃木県・緑の屋根診療所リハビリテーションセンター)
書 坂本 凌威(茨城県立つくば特別支援学校小学部2年)