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朝日新聞厚生文化事業団トップページ 最新のお知らせ 実践者養成講座 グリーフプログラム ~津波を体験した子どもを地域で癒す~(東松島市)を開催

これまでの活動

実践者養成講座 グリーフプログラム
~津波を体験した子どもを地域で癒す~(東松島市)を開催

津波や地震で悲嘆を抱えた子どもたちに寄り添うグリーフサポート活動を行う実践者(ファシリテーター)を養成する講座を7月1、2日に宮城県東松島市の野蒜市民センターで開催し、行政や子ども福祉の関係者、学校関係者、一般市民のみなさんなど計16人が集まりました。

講師は米国や日本のグリーフケアに大きな影響を与え、震災後は定期的に東松島市の仮設住宅などを訪問してきた、米国・ハワイ州のKids Hurt Too Hawaii創設者のシンシア・ホワイトさんです。初日はトラウマとグリーフの違いや安全を提供することの重要性などの講義をしたほか、自身のグリーフに向き合うプログラムを行いました。

2日目はロールプレイを通してグリーフプログラムを行うためのスキルや子どもとのかかわり方などを学びました。

地震と津波を体験した子どもと大切な人を亡くした子どもの あそびのいえ

翌3日には、同会場で子どもグリーフサポートプログラム「あそびのいえ」を実施。小学2年生~5年生の8人が参加しました。

プログラムは、津波や地震のことを子どもたちが自由に表現できるように子どもにとって安全な環境や状況を整え、冒頭で安全のためのルールを子どもと一緒に確認したあと、共通する体験をした子ども同士による集まりであることを共有。自分自身に気持ちを向ける準備のために参加する全員が自己紹介と合わせてそれぞれの喪失体験などを話しました。話をすること自体が目的ではないので、話したくない場合は"パス"ができ、話したくないという気持ちも大切にされます。

始まりの会の後、「遊びの時間」を実施。今回は、ボールを蹴って遊んだり、テーブルサッカーゲームで対戦したり、ビーズでアクセサリーを作ったりと思い思いの時間を過ごしました。

終わりの会では、この日のプログラムが修了し、また日常に戻ることを全員で輪になって確認しました。