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第27回 認知症カフェあまなつ開催(南伊豆)

若葉の新緑が鮮やかに目に映える5月11日(木)。南伊豆町にある旧三浜小学校で、認知症カフェ『あまなつ』の第2回目「ランチ会」を催しました。毎回楽しみにしてくれているメンバーを中心に13名が参加しました。

『あまなつ』は、伊豆半島の先端にある南伊豆町で活動するNPO法人風楽(ふうら)と事業団が、2015年2月に設立した認知症カフェです。認知症の人やその家族、ボランティア、医療やケアの専門職、行政担当といった人たちが気軽に集まってお茶を飲み、語らいながらひと時を過ごせる「居心地のいい場所」づくりを目指して開設しました。

今回のランチメニューは、地元産のお米を使った三食そぼろ丼と、ポテトサラダ、「あまなつ柑」の果肉を使ったゼリー、野菜スープ、タケノコの甘酢和えでした。シンプルなメニューながら、旬の素材のうま味を惜しみなく引き出した、思わぬごちそうに皆さんが大満足できたランチ会になりました。

調理をして下さった方においしさの秘訣を伺うと、タケノコは収穫したその日に煮ること、「ひき肉」を炒める際に麹で作った「あま酒」を混ぜること、と教わりました。麹にはお肉をやわらかくする効果もあり、ほんのりとした甘さが出ます。鶏肉のうま味がしっかりと詰まった「ふわふわ」な「とりそぼろ」は、それだけでも絶品のご飯の「おとも」でした。

今回は地域の調剤薬局の訪問医療を担当している管理薬剤師の方が、薬のお悩み相談に駆けつけてくださいました。小さな活動の積み重ねですが、福祉に関わりのある方たちが幅広くカフェを訪れてくれるようになって、さらに認知症カフェの活動が広がっています。

次回は、6月11日(木)13時から通常通りカフェメニューのみで開催する予定です。