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これまでの活動

「朝日高齢者福祉セミナー2016」を開催(名古屋)

講演する国立長寿医療研究センターの
遠藤英俊長寿医療研修センター長

高齢者を支える医療や福祉を考える「朝日高齢者福祉セミナー2016」が7月3日、名古屋市中区の朝日ホールで開かれました。「医療と介護をつなぐ-認知症の介護を考える」をテーマに講演とシンポジウムがありました。

愛知高齢者福祉研究会、朝日新聞社、当事業団の主催で約250人が参加。国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の遠藤英俊長寿医療研修センター長が「認知症の予防と治療の最前線」と題して基調講演を行いました。

年々増え続け2025年には高齢者5人に1人がなると予測される認知症。遠藤さんは認知症の原因疾患の6割をアルツハイマー病が占めている現状を踏まえて、「初期段階で治療を始めることで認知機能を長く維持できる」と指摘。また高血圧症や糖尿病などの生活習慣病は認知症のリスクを高め、運動や知的活動はリスクを減らすと説明。根本的な治療薬の開発がかなり進んでいる現状に触れた上で、「60歳以降は対人交流で閉じこもりを予防し、70歳以降はダンスや趣味、回想法といった薬に頼らない手立ても大事」と締めくくりました。

シンポジウムではグループホームの現場で認知症のお年寄りに接している担当者らがケアの実践例などを紹介しました。