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第2回「認知症カフェあまなつ」開催(南伊豆町)

4月9日(木)、南伊豆町旧三浜小学校で「認知症カフェ『あまなつ』」を開催しました。

できるだけ住み慣れた家、住み慣れたまちで暮らすために、認知症の人やその家族、認知症のことが気になる地域の人、ボランティア、そして医療やケアの専門職、行政担当などの人たちが気軽に集まり、お茶を飲みながら語らい、ひと時を過ごせる「居心地のいい場所」づくりを目指して、伊豆半島の先端のまち南伊豆町の子浦地区に、NPO法人風楽(ふうら)とともに2015年2月に開設した「認知症カフェ『あまなつ』」。

2回目の開催となるこの日は、子浦地区の人を中心に11人が集まりました。 「あまなつ」を開所前に行った事前勉強会から欠かさずに参加している方、「高齢者が次々に吸い込まれて行くのを見て入ってみた」と初めていらした方など、皆さんが思い思いの時間を過ごしました。

ぬくもりのある木のテーブルに着席後、コーヒーや紅茶、ケーキなど、自分の好きなものを注文、前回に初対面の方との再会で会話もはずみます。

会話がひと段落したころ、参加者に自由に使ってもらえるようにと、机の上に用意した手作りのおじゃみ(お手玉)が参加した女性陣の目にとまり、「あまなつ」を運営するNPO法人風楽のスタッフと一緒に「おじゃみ作り」が始まりました。

お裁縫が得意な方が多く、おしゃべりでは少し控えめだった方も、楽しそうに針を動かしていきます。おじゃみを作りながら、昔食べていたものの話や、囲炉裏端で靴下を繕っていた時の話、兄弟姉妹のこと、子どもの頃にしていた遊びなど、話はどんどん広がっていきます。おじゃみが完成すると、歌とともに技の披露が始まりました。

「明日から針と糸を持って家にきてね、一緒に作りましょ」と、近所に住む別の参加者に声をかける方も。ご近所で気遣いながら暮らしていく、そんな気持ちがすでに参加者の中に芽生え、「あまなつ」がそのきっかけになる可能性を感じられる一コマでした。

次回は5月14日(木)13:00~14:30に開催予定です。

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