これまでの活動
社会的養護のもとで暮らす中高生と考える:「進路カフェ2026」を開催しました
2026年8月8日(土)、フォスタリング機関さくらみらいの主催で、横浜市内のKSビルにて「進路カフェ2026」が開催され、ぴあ応援団が企画・運営ならびに登壇者として携わりました。
この催しは、社会的養護(里親家庭、ファミリーホーム、児童養護施設等)の環境で暮らす中高生たちが、置かれた環境に左右されず自らの将来に向けて、具体的な一歩を踏み出すためのスキルを身につけることを目的として実施されました。当日は中高生15名、養育者9名が参加し、応援メンバーとの対話やワークショップを通じて、抽象的な夢を「明日の一歩」に落とし込むワークに取り組みました。
当日のプログラムと実施内容
① 体験談共有(パネルディスカッション)
前半は大学で学ぶ4名のぴあ応援団メンバーが登壇しました。里親家庭や施設での生活を経て進学・一人暮らしを実践している当事者としての立場から、「あの時の自分に言いたいこと」「夢への道のりと踏み出し方」をテーマに、それぞれの葛藤や失敗談も交えてリアルな体験談を語りました。
自らの意志で「選ぶ」ということ(法学部・Aさん)
周囲に流されて進路を決めた結果、壁にぶつかった際に他人のせいにしてしまった経験を共有しました。「なんとなくでも自分の興味で選ばないと、困難に直面した時に言い訳をしてしまう」と話し、自分で選択することの大切さを伝えました。
夢の形が変わってもいい(文学部・Bさん)
一度は目指した司書の夢を諦めたものの、大学で学んだ知識がめぐりめぐって現在の内定先での強みになった経験を明かしました。「迷いや遠回りは間違いではない。興味に手を伸ばす中で自分だけの正解が見つかる」とアドバイスを届けました。
② ワークショップ「未来への階段設計図」
後半は、抽象的な「夢」を現実の「行動」に落とし込む実践的なワークショップを実施しました。
自分の「やりたいこと」から「今の自分にできること」を整理した上で、マンダラチャートを用いて目標達成に必要な要素を分かりやすく分類。メンバーが中高生一人ひとりに声をかけ、「明日からできるアクション」として具体的な行動を紐解いていく作業を行いました。
アンケートから見る成果と手応え
アンケートでは、参加した中高生から将来に向けた意識の変化を示す声が寄せられたほか、運営にあたったぴあ応援団のメンバー自身も大きな手応えと気づきを得る機会となりました。
参加者の変化と安心感
「大きい目標は小さなことの積み重ねで成り立っているとわかった」「今まで曖昧だった目標がハッキリ立てられた」といった手応えのほか、「誰にでも後悔や迷いはあるとわかり安心した」など、当事者同士だからこそ生まれる安心感や共感が届きました。
送り手としての手応えと気づき
企画・運営を務めたメンバーからも、「最初は目標が決まっていなかった子が、最後には『目標ができた』と前向きな言葉をくれたことが嬉しかった」といった振り返りがありました。自分たちの体験を後輩たちへ伝えていくことの大切さを再確認するとともに、活動の大きなやりがいを実感する機会となりました。
おわりに
最後になりますが、本イベントの開催にあたり温かいご支援・ご協力をいただきました主催のフォスタリング機関さくらみらいの皆様、そして当日ご参加いただいた中高生のみなさん、付き添ってくださった養育者の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。