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「ゆうゆうビジット」川畠成道さんが高齢者施設を訪問

国内外で活躍するバイオリニストの川畠成道さんとピアニストの恵村友美子さんが2月26日、「特別養護老人ホーム 虹の里」(神奈川県川崎市)を訪れました。日ごろコンサートへ足を運ぶことが難しい利用者や職員ら170人を前に約1時間にわたって華やかな“クラシックの世界”を繰り広げました。

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利用者を前に演奏する川畠成道さん=神奈川県川崎市

最初の曲はベートーベン作曲の「スプリング ソナタ」。

演奏を終え、川畠さんが「今日のバイオリンはイタリアで作られた256歳になるベートーベンと同い年のバイオリンです。100年、200年と愛された曲を大切に弾き、次へ繋いでいくことが、私たち音楽家の役割だと思っています」と語ると、会場からは感嘆の声が上がりました。

続いて、エルガ-作曲の「愛のあいさつ」やクライスラーの「美しきロスマリン」といった世界中で愛される名曲に加え、チャップリンの映画『モダン・タイムス』より「スマイル」など、利用者の皆さんにとってなじみ深い曲が披露されました。合計7曲の演奏が終わると、アンコールを求める大きな拍手が沸き起こりました。「今日はありがとうございました。この曲が本当に最後になります」とディニーク作曲の「ひばり」を演奏。惜しまれつつもコンサートは幕を閉じました。利用者の皆さんの心に川畠さんの音色は深く響き、中には涙を流す人の姿も見られました。演奏終了後には、利用者から川畠さんと恵村さんへ感謝のしるしとして記念品が贈られました。

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川畠さんの音色に耳を傾ける利用者の皆さん=神奈川県川崎市

利用者の花岡芳江さん(89)は「生の音楽は久しぶりでした。若い時はよく出かけていましたが、年をとってからは出かけられなくなりました。今日は素晴らしかったです。映画音楽で昔を思い出しました。懐かしい音楽がいっぱい聴けて嬉しかったです」。また香月庸子さん(92)は「音楽は何でも好き。元気の薬です」と、コンサートの余韻を残しつつ、笑顔で会場をあとにしました。

この事業は外出の機会が少ない高齢者施設で生活する方々をプロの音楽家や俳優、力士らが訪問し、交流してもらう「ゆうゆうビジット」の一環で行っています。