これまでの活動
「ゆうゆうビジット」高砂部屋の力士、ボッチャ体験で高齢者施設を訪問
初ボッチャに、お年寄りが笑顔
富山市の特別養護老人ホーム敬寿苑で11月22日、ボッチャ体験会が開かれ、利用者や職員ら約60人が楽しいひとときを過ごしました。
パラリンピックで人気が高まっているボッチャ。「障がいのある人だけではなく誰もが楽しく参加できるスポーツにしたい」と活動している日本ユニバーサルボッチャ連盟の古賀稔啓(としひろ)さんが講師を務めました。この日に向けて職員の皆さんが新聞で手作りした本物と見まがうようなボッチャボールを使って、まずは準備体操をしました。
参加者は古賀さんの指導で「的」に見立てたフラフープの輪の中へボールを投げ入れることに挑戦。車いすでうまく投げられない人はスロープ状の補助具(ランプ)を使用しました。ボールが輪の中に入るたび歓声が上がり、手をあげて大喜びする人もいました。職員対抗のミニゲームではボールを投げるたび「がんばって!」「次は(ボールを)当てて!」と利用者から声援が送られました。
終了後、利用者を代表して森谷務さん(92)から古賀さんへ手作りの品が贈られました。森谷さんは「ここには先月に来たばかり。ボッチャは初めてだったが楽しかった」、また池田泰子さん(85)は「みんなと仲良くボッチャができて楽しかった。おかげで今年の良い思い出ができました。今日はおいしいビールが飲めます」と笑顔で話しました。
特設「三和荘場所」でヨイショ!ヨイショ~!
大相撲九州場所を終えた高砂部屋の力士が11月24日、熊本市の特別養護老人ホーム「三和荘」を訪問し、お年寄りら約100人と交流しました。
朝志雄さん(幕下)、朝興貴さん(三段目)、朝乃丈さん(序二段)の3人が、宿舎のある博多から九州新幹線で熊本まで移動。本場所の疲れも見せず、「土俵」に見立てた畳舞台の上で、リクエストに応じて多彩な決まり手をたっぷり披露しました。朝興貴さんと朝乃丈さんの迫力あるぶつかり合いや技の応酬、MCを務めた朝志雄さんのわかりやすい解説に、相撲好きが多いというお年寄りらは大喜び。また、職員や飛び入りの子どもらが力士に挑戦する恒例の「取組」では、ひときわ大きな拍手と歓声が沸きました。
終了後には部屋特製のみそちゃんこの振る舞いもあり、人気を集めました。101歳の女性はちゃんこを「おいしい」と味わいながら、「目の前で力士を見るとテレビとはまったく違う感動があった。これからも力士を応援したい」と笑顔で話していました。
~この事業は外出の機会が少ない高齢者施設で生活する方々をプロの音楽家や俳優、力士らが訪問し、交流する「ゆうゆうビジット」の一環で行っています~