これまでの活動
社会的養護の中高生対象 料理教室とグループトークで未来を考えるセミナー<開催報告>
~「みんなに自分の夢の話をして、少しその夢に近づいた気がした」~
2025年10月5日(日)に、社会的養護で暮らす中高生を対象としたセミナー「おいしく学ぶ!COOKING 自立準備&ハンバーグづくり(埼玉)」(東大宮コミュニティセンター)を開催しました。
このセミナーは、料理をしながら楽しく巣立ちについて考えることを目的に、自立に向けて視野が広がるきっかけとなることを目指して、一般社団法人コンパスナビの主催のもと、「ぴあ応援団」が中心となり、NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド(ドコモ奨学金を運営)と協働して、開催しました。
当日は、社会的養護で暮らした経験のある先輩たち学生・社会人の7人、そして社会的養護で暮らす中高生7人(中学1年生から高校2年生)が参加しました。
プログラムは、午前の「お料理教室」と午後の「ぴあセミナー(グループトーク)」の二部構成で実施されました。
1. COOKING
参加者は先輩たちとともに、ハンバーグづくりに挑戦しました。今回はトトロクッキーづくりも実施し、皆さんと楽しみながら調理をしました。
2. グループトーク
調理と食事を終えた後、参加者は少人数のグループに分かれ、先輩たちとのグループトーク(ぴあセミナー)を行いました。
トークテーマは、中高生が抱える不安や将来について一緒に考える内容を企画しました。
- 悩みの共有(人間関係や学校のこと)
- 将来について(夢を持ったきっかけや実現方法、興味のある仕事)
- お金の不安を解消しよう(巣立ちの際に役立つ制度紹介や、奨学金の探し方、実際の生活費シミュレーション)
特に「お金の不安を解消しよう」のセッションでは、措置延長制度(18歳を過ぎても施設などで暮らせる制度)や、給付型奨学金の掲載が充実しているMiomusなどの奨学金検索サイトの紹介が行われました。
3. 参加者からの声
プログラムの最後に行われた全体会では、参加した中高生から以下のような感想が寄せられました。
- 「みんなとトークをして楽しかったので、参加して良かった」
- 「みんなと話したり、ハンバーグづくりとか楽しかった。またやりたい」
- 「他の人の夢の話を聞いて、自分のこれからのことを考えられた」
- 「来る前はめんどくさいと思ってたけど、ためになった。教えてもらったことをこれから活用したい」
- 「みんなに自分の夢の話をして、少しその夢に近づいた気がした」
- 「トトロのクッキー、美味しかった」
ご参加いただいた中高生の方々、付き添ってくださった職員さん、主催のコンパスナビ、ご協力くださったモバイル・コミュニケーション・ファンドの皆さまに心からお礼申し上げます。