~支え合う安心社会の実現に向けて~
朝日新聞厚生文化事業団は「福祉を支える地域づくり」「福祉を担う人づくり」「支援の輪づくり」を軸に社会福祉事業に取り組んでいます。

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これまでの活動

熊本学園大学ボランティアセンター

熊本学園大学ボランティアセンターは、朝日新聞厚生文化事業団からの20万円の助成金を受け、令和6年能登半島地震の被災地支援として「能登アンテナショップ」を企画・実施しました。2025年2月11日に熊本県益城町で開催された「芋フェスin益城2025」内にショップを開設しました。

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「芋フェスin益城2025」は「“被災地”益城 ではなく、“食”の益城 を全国に発信」をテーマに益城町のNPO団体が企画し、熊本学園大学ボランティアセンターも実行委員として企画・運営に参加しました。当日はキッチンカーをはじめ、約40店舗が出店し、来場者は4,000人を超える大盛況となりました。このイベントの最終目的は「防災」への興味喚起にありました。

「能登アンテナショップ」は「~被災地と被災地を紡ぐ支援の輪~」をテーマに掲げ、被災地で生産された商品を購入することで経済復興を応援することを目指しました。輪島市や穴水町の小売店から直接商品を仕入れ、その売上金全額を被災地への寄付としました。販売された商品には、穴水町の七海屋から仕入れた酒類、輪島の朝市から直接購入した乾きもの、輪島塗の工芸品、重蔵神社の復興支援グッズなどがありました。当日は金沢大学からも教員と学生4名が応援に駆けつけ、大学間の連携とともに地域・学生・支援先が一体となる活動となりました。

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販売は開始直後から多くの来場者で賑わい、酒類20万円分(日本酒・焼酎・ワイン・地ビール120本ほど)が1時間以内、乾きもの3万円分がわずか10分で完売するほどの盛況ぶりでした。輪島うるし箸などの輪島塗工芸品も2万円分が1時間30分で完売するなど、ほぼ全ての商品が売り切れました。商品完売後もブースには人が絶えず、「せめて募金だけでも」と協力する方や、金沢大学の学生に温かい言葉をかける方が多く見られ、募金総額は10.7万円に上りました。

この活動は、日本テレビ「News Zero」、RKK(TBS)、KKT(日本テレビ)、KAB(テレビ朝日)、TKU(フジテレビ)の「夕方のニュース」などのテレビ番組や、熊本日日新聞、読売新聞、熊本経済新聞などの新聞社に取り上げられ、熊本県のみならず全国区で広く報道されました。

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今回の取り組みで得られた経験と成果をもとに、熊本学園大学ボランティアセンターでは今後さらに支援の輪を広げていくことを目指しています。今後は企業への協賛呼びかけや、より多くの方々に活動を知ってもらうための広報戦略にも取り組んでいく予定です。「買って応援する」という支援の形は、遠く離れた場所からでも想いを届けることができる手段として、今後さらに広がりを見せる可能性を秘めています。既に、J2「ロアッソ熊本×徳島ヴォルティス」(9/15)試合会場での「能登アンテナショップ」開催(熊本学園大学×金沢大学)や、J3「ツエーゲン金沢×ガイナーレ鳥取」(8/30)試合会場での「能登アンテナショップ」開催(金沢大学)、「全国大学コンソーシアム 研究交流フォーラム」(8/30)での「能登応援物産展」開催(神戸学院大学×金沢大学)、「第2回 芋フェス in 益城 2026」(2/11)会場での「能登アンテナショップ」開催(熊本学園大学×金沢大学)といった波及効果が見られています。

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これらの活動は、日頃より温かいご寄付をお寄せくださる皆様のおかげで実現しています。商品を購入する行動が支援になり、若者がその手渡し役となる「循環」は、まさに寄付者の皆様に支えられています。被災地の復興には長い時間がかかりますが、皆様から託された想いが、地域の未来を形作る希望として静かに、そして力強く灯り続けています。私たち朝日新聞厚生文化事業団は、今後も皆様のご支援に誠実に向き合い、地域と若者がともに育む、持続的な支援のかたちを応援してまいります。