これまでの活動
連続セミナー 障がい児・医療的ケア児の親と就労
第4回 メンバー座談会&交流会
25年2月22日(土)に、朝日新聞社内で2016年に発足した「障がい児及び医療的ケア児を育てる親の会」と共催で、ハイブリッド形式による連続セミナー「障がい児・医療的ケア児の親と就労」の当事者交流会を開催しました。連続セミナーは今回で4回目。会員向けの交流会は初めてで、約140人が参加しました。
前半は3人のメンバーが、仲間の会を立ち上げて毎月交流会を開いている事例や、小児科の専門医として地域の医療と福祉に貢献する事業など、それぞれの活動や経験について講演しました。障がい児や医療的ケア児が学校を卒業する18歳以降は、平日の夕方の居場所がなくなり、障がいの重い子ほど、午後3時半以降は在宅を余儀なくされます。それまでどうにか仕事と育児を両立してきた親(特に母親)が介護離職するケースが後を絶たず、「18歳の壁」と言われています。メンバーの1人は「18歳の壁」をどのようにして乗り越えたかを、実例を交えて分かりやすく紹介しました。

後半はシングルマザーの育児と仕事との両立、勤め先の支援制度を変えるための方策など、複数のテーマから参加したいテーマを選んで少人数で語り合う交流会を開催しました。参加者から「新たな視点が得られ、有意義な時間を過ごせた」「親が就労を続けるための経験談はとても参考になった」など、好意的な声が数多く寄せられました。
親の会には現在、障害児や医療的ケア児・疾患児を育てながら多種多様な職域で働く親たち約420人が参加しています。当事業団との共催でセミナーの開催を続けてきたことで参加者の輪が広がり、親の会は発信力を高めてきました。
親の会会長である工藤さほさんが厚生労働省の研究会などで当事者の厳しい実態についてヒアリングを受けたことなどが、新年度から施行される「育児・介護休業法」の改正につながり、障がい児や医療的ケア児を育てながら働く親への視点が初めて盛り込まれました。今後も多様性を認め合う社会を目指して、活動の輪をさらに広げていきたいと考えています。
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