これまでの活動
輪島漆器の復興へ2085万円をお届けしました
1月に開催した「朝日チャリティー色紙展・輪島応援工芸展」の売り上げから開催経費を除いた2085万円を、能登半島地震で被災した石川県立輪島漆芸技術研修所へお届けしました。輪島漆器の復興を担う研修生のために役立てていただきます。
同展では、能登の復興を願う漫画家や芸能人ら著名な97人の方々から作品118点をお寄せいただきました。2025年1月14日(火)~28日まで実施したオンライン入札では、延べ1323人が参加し、2316万円の売り上げがありました。
3月28日に朝日新聞厚生文化事業団の是永一好業務執行理事が研修所を訪れ、所長で人間国宝の小森邦博さんに目録を手渡しました。
「人の手でしか繋いでいけない技術·文化·伝統が、どうか守られますように」「この時代を生き抜くために、今一度、命の尊さを感じながら手と手を取り合うことができたらと願いを込めて書きました」「出身地が能登と近いこともあり胸を痛めていたので、明るさをもたらす手助けができたなら幸いです」など、参加された方々から寄せられた言葉も同時にお伝えしました。
小森所長は「一言一言が皆さんの心をうつしていて、身にしみて感動しました」「多くの方から熱いご支援をいただき、輪島に残って漆芸を続けようという若者たちを育てて、地域の未来につなげたいという思いが強くなりました」「応援している人がいるから頑張ろうと皆に周知したい」と話しました。

右:研修所の全景
研修所では、昨年1月の地震発生から10カ月間授業ができず、4月入学予定だった新入生を受け入れることができたのは12月。ようやく全学生がそろい、設備はまだ不十分なものの、日常が戻りつつあるといいます。
自らも被災するなど厳しい環境にもかかわらず、輪島に残って続けることを選んだ在校生、再開を待ちに待って入学した新入生の存在とその士気の高さに、小森所長や研修所の職員は大いに励まされたとのことで、研修生への愛情、教育に対する熱意が一言一言から伝わってきました。支援については「必ず研修生の将来のためになるところに使いたい」として、地域のためにもなるよう、有効に使いたい、とのことでした。
復興への道のりは続きます。私たちはこれからも様々な形で支援に関わっていきます。