これまでの活動
「ゆうゆうビジット」ベルリントリオ、ボッチャ体験で高齢者施設を訪問
プロの生演奏を間近で楽しむ
大阪府高槻市の盲養護老人ホーム「槻ノ木荘」で10月29日、女性演奏家グループ「ベルリントリオ」のミニコンサートを催し、入所者ら約30人がプロの生演奏に耳を傾けました。
ベルリンに留学経験がある石田聖子さん(チェロ)、宮田英恵さん(バイオリン)、宮本聖子さん(ピアノ)の3人が、クラシックから童謡、おなじみの歌謡曲まで幅広く披露しました。曲にあわせて入所者が歌詞を口ずさむ場面も。塩崎妙子さん(86)は「こんな間近で演奏を聞かせてもらい感動した」、黒葛原(つづらはら)富士子さん(72)は「みずみずしい、心に残る演奏でした」と笑顔で話しました。

ボッチャで笑顔のひととき
パラリンピックで人気が高まっているボッチャ。
「障害のある人だけではなく誰もが楽しく参加できるスポーツにしたい」と活動している日本ユニバーサルボッチャ連盟の古賀稔啓(としひろ)さんと渡辺美佐子さんが12月8日に山梨県北杜市の「特別養護老人ホーム明山荘」を訪れ、ボッチャ体験会を開きました。利用者や職員ら約70人が楽しみました。
参加者はボッチャのボールを使って身体をほぐした後、座ったまま的(まと)に見立てたフラフープの輪の中にボールを投げ入れました。思うように投げられない人は補助具を使用してボールを転がし、うまく的に入れられると笑顔になりました。職員が3人対3人で行ったミニゲームは、利用者から大きな拍手が送られました。
最後に施設へボッチャボールセット一式が朝日新聞厚生文化事業団の森浦浩管理担当部長から贈られました。

体験会終了後、利用者の小沢寿美江さん(87)は「楽しかった。皆がニコニコしているのを見てとてもうれしかった」、岩尾義弘さん(72)は「楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまった。また機会を作ってもらえたらうれしい」と笑顔で話しました。
職員の凪(なぎ)朝海(あさみ)さんは「小沢さんは身を乗り出して見ていました。ボッチャへの興味が沸いたのだと思います」と話し、小沢さんと「ボッチャボールセットをいただいたので(施設内の)新春ボッチャ大会で頑張りましょうね。笑う門には福来たるですからね」と微笑み合いました。
この事業は外出の機会が少ない高齢者施設で生活する方々をプロの音楽家や俳優、力士らが訪問し、交流してもらう「ゆうゆうビジット」の一環で行っています。
