これまでの活動
「ゆうゆうビジット」力士、日色ともゑさんらが高齢者施設を訪問
力士や俳優などが高齢者施設を訪問するプログラム「ゆうゆうビジット」で岐阜県と東京都の施設を訪ねました。
お年寄りと高砂部屋の力士が交流
高砂部屋の力士が7月29日、介護老人保健施設「アルマ・マータ」(岐阜県多治見市)を訪問し、利用者や職員ら約50人と交流しました。
今回は、名古屋場所を終えた幕下の朝興貴と三段目の朝乃丈、アドバイザーで元力士の松田哲博さん(元・一ノ矢)が訪問しました。力士は上手投げや突き出しなどさまざまな技や相撲甚句を披露。職員との取り組みでは場内から大きな歓声が上がりました。

その後、「高砂部屋でちゃんこ鍋を作らせたら一番おいしい」と言われている松田さん特製のちゃんこ鍋がふるまわれるとデイサービスの利用者は「初めて食べました。とてもおいしいです」と口いっぱいにほおばり、笑顔になりました。
力士たちは会場まで来られなかった方たちが生活するフロアも訪ね、話しかけたり、写真撮影に応じると、高齢者らは目を輝かせて喜びました。
デイサービスを利用する近藤照子さん(81)は「小さな力士が大きい力士を投げるところがとても迫力があって魅力でした。本当に楽しかった。良い一日を過ごすごとが出来ました」と話しました。
朗読と演奏を披露 日色ともゑさんとMUZIC@NET/マリオネット
俳優の日色ともゑさんと音楽ユニット「MUZIC@NET/マリオネット」(以下マリオネット)が8月29日に特別養護老人ホーム世田谷希望丘ホーム(東京都世田谷区)を訪問し、朗読と演奏を披露しました。
開演前、続々と会場に集まる入所者に話を聞くと「今日を楽しみにしていました」「どんなものを聴かせてもらえるのかしら」と待ち望んでいた様子がうかがえました。
日色さんとマリオネットの二人が登場すると会場から大きな拍手がわき起こりました。日色さんが「今日は楽しんでくださいね」と語りかけた後、マリオネットのポルトガルギター湯浅隆さんとマンドリン吉田剛士さんがやわらかな音色で「南蛮渡来」「日曜はダメよ」など4曲を演奏。続いて日色さんが童話「白いぼうし」(あまんきみこ作)を朗読しました。後半は日色さんの朗読に合わせてマリオネットが演奏。日色さんが「みなさんも一緒に歌いましょう」と「月の沙漠」や「ふるさと」などの歌詞を読み、入所者やデイサービス利用者が口ずさむ形で場内がひとつになりました。アンコール曲は会場全体から歌声が上がり、大いに盛り上がりました。

終演後、90代の女性は「昔テレビドラマで見ていた日色さんを久しぶりに見ることができました。とてもいい一日でした。父がヴァイオリン弾きだったので、(音楽は)心地よく聞きました」。
日色さんは「みんながハミングしてくれて、すごく楽しみにしてくれていたんだなと思いました。みんな生き生きしていたので、こちらが元気をもらいました」と話しました。