これまでの活動
5年ぶり、福岡で海の療育キャンプ
8月9、10の両日、福岡県宗像市の県立少年自然の家「玄海の家」で、在宅肢体不自由児を対象とした「海の療育キャンプ」を開催しました。この催しは、1956年に始まった伝統ある行事で、今年で69回目。福岡県と福岡県肢体不自由児協会が主催し、当事業団は志賀島で開かれた第1回から共催者として長く関わってきました。2020年以降、コロナ禍で実施できず、23年は台風接近で直前に中止を余儀なくされましたが、今年はようやく5年ぶりに実現。待ちに待った子どもたちの歓声が砂浜に響きました。

参加した子どもたちは、県内在住の小学校3年から高校3年までの男女18人。特別支援学校の多くの先生方や医師、看護師がスタッフとして運営を支えてくださったほか、福岡県立大、九州産業大、中村学園大、福岡女学院大、福岡教育大、筑紫女学園大、聖マリア学院大、九州女子短大の計39人に学生ボランティアとして協力していただきました。


キャンプ最大の楽しみは何と言っても海水浴体験です。会場の「玄海の家」は海水浴場がすぐそばという絶好の環境ですが、車いすのまま砂浜まで移動することはできません。このため先生方が少しでも移動しやすいように海に続く砂の道に段ボールを敷き、お兄さんお姉さんの学生ボランティアが前後左右から子どもたちを抱きかかえるようにして誘導しました。
ボランティアに囲まれながら恐る恐る浮輪で海に入った子どもたち。すぐにあちこちに笑顔、笑顔、笑顔。喜びがはじけました。水しぶきをあげて目いっぱいはしゃぐ子どもたちの姿に、見守った私たちも温かい気持ちになりました。

このほか、1泊2日の期間中、ボッチャ体験やキャンプファイヤーなど様々なプログラムがあり、参加した子どもたちはたくさんの夏の思い出を胸に元気に帰途に就きました。開催にあたり、ご協力頂いた関係者やスタッフ、ボランティアの皆様に改めて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。