最新のお知らせ
令和6年能登半島地震 災害支援
災害時の支援活動の協力に関する協定(大学ボランティアセンターへの支援)活動実施報告「高崎健康福祉大学」(群馬県)
2024年1月1日に発災しました「令和6年能登半島地震」について、本協定に基づき支援活動を実施された団体からの活動報告を掲載いたします。今回は「高崎健康福祉大学」です。
助成金額
221,729円
助成金の使途
学生の現地までの交通費(鉄道、レンタカー関連費用)、現地宿泊運営協力金、安全な活動のための消耗品費
活動実績
5月3日(金)~5日(日) 石川県輪島市門前町深見地区・道下地区で活動。
5月6日(月) 金沢市・北陸学院大学(宿泊先)より新高岡駅まで移動しながら現地視察。
学生6名が次のような活動を行いました。
- 落ちた瓦・ガラス破片等を分別しながら土嚢に入れ、集積場に出す。
- 家具など運び出し、廃棄物集積場に出す。
- 地域の方が集まる庭園の木材等の移動、レンガ等を使った整備ほか。
活動成果
今回の活動では、現地調整を「日本ソーシャルワーク教育学校連盟」に依頼しました。「学生の力を被災地に」の呼びかけのとおり、教員のみなさんが「学生ができること」と「地域の方のニーズ」を結び付けて活動を考えてくれていたので、無理なく、怪我なく活動ができたと思います。
現地では、複数の大学から参加者が集まり、同じ気持ちを持った学生と一緒に活動する中で、楽しく話ができたり、協力して活動に取り組んだりといった交流ができました。
一日の終わりには現地の方からあいさつがあり、学生が活動してくれて助かったと喜んでくださっていることが言葉からもうかがえました。学生にとってもやりがいや充実感につながる活動になりました。
活動風景・写真
参加した学生からの声
- 被災した方にとって現場にある何が「大切なもの」なのかはボランティアの私達にはすぐに分からないため、どんなものでも丁重に扱うことが大事だと思いました。
- ボランティアは日常生活では味わえない自分自身を成長させてくれる活動です。でも、新たな挑戦は不安だし、怖いから、周りが「やらない」選択をすれば私も一緒にやめていました。今回、自分で声をあげて実際に活動し、様々な学びや経験を得られたことは、自分の成長に繋げられたと思います。
- 被災した家屋を見て1人や2人では多くの日数を費やさなければ片付けができないように感じましたが、ボランティアの私たちや現地の方々で力を合わせることによって、多くの家屋を片付けることができました。そこから、人と人との繋がりや助け合いはとても大切な事だと学びました。
- 被災地を実際に目の当たりにするのと、映像で見るのとでは全く違うことを、身をもって感じました。そして、活動することで他団体や他大学の人達との交流も深めることができ、物一つひとつに被災者の方々の思いがあることを知りました。このボランティア活動を通して、人の役に立てる素晴らしさと、周りの人との助け合いの精神を学びました。
- 被災地なので常に建物の倒壊などの危険と隣り合わせです。ですが、そのように大変な作業であるけれども、たまたま見つかった屏風を見せていただいたり、入浴時に作業以外の事を話したりするなど皆で楽しい時間を共有し、普段の生活では味わえない豊かさも兼ね備えていることを学びました。
- 重量物を運搬したり、山のように積まれた瓦を撤去したりして、重労働だと思うこともありました。しかし、絆という過程を経て、小さな力が作用し合って強大な力となっていくことが分かりました。
今後の課題
金沢市など、奥能登から離れた地域に避難をしている方はなかなか戻ってきておらず、留守でニーズがわからない家もありました。被災者が片づけに戻るタイミングとボランティアが活動できるタイミングを合わせるのは容易ではないと思います。
現地の活動に行く際の費用面は学生にとっては重要課題です。お金の面で活動を躊躇する学生もいると思います。今回は朝日新聞厚生文化事業団の助成金のおかげで学生の負担が少なく済み、大変助かりました。
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