最新のお知らせ
すだちず~社会的養護を巣立つ私たちが自分らしく未来を描くための権利マップ~ができました
社会的養護で暮らし、自立を考える時期のインケアのこどもたちが、安心して、周囲の大人とともに巣立ちを考え、選択していくためのツールとして、この度インターネットサイト「すだちず」を制作・公開しました。
「すだちず」は、中学校を卒業する年代以降の皆さんの「巣立ちの準備のために気になること」、「知りたいこと」に、先輩や専門家などがおくるメッセージ集で、一人ひとりが自分らしく歩むための未来図を描くのに役立ててほしいと願いながら社会的養護で暮らした経験のある若者を中心に有志の50人以上が制作に携わりました。
「すだちず」は、巣立ちをテーマにした子どもの権利ノートを制作したいと若者たちが企画したプロジェクトが発展したもので、制作委員会での検討を経て、権利マップとして完成したものです。
自分らしく未来を描くために
こどもたちの権利保障のための新たなツールに
私たちのパートナーである社会的養護の生活経験のあるこども・若者が企画し開発したのが、「すだちず」と「とびだシート」であり、こども・若者の主張や心情がつまったメッセージが盛り込まれている創作サイト・ノートです。「すだちず」には、それにこども・若者のアドバイスのもとに作成したサポーターのメッセージが追加されています。
この作品は、タイトルやロゴからもわかるように、親鳥のやわらかいあたたかな羽根に包み込まれて育ったひなが自らの羽根で巣立っていくように、養育者などのぬくもりのあるあたたかくやさしい手の中で育ったこどもが、成長した羽根で自分らしく豊かに歩んでいく世界へとびだしていく地図を描くことを、応援するためにつくりました。
こども・若者が、歩んでいきたい世界へ巣立つことができ、将来にわたって幸せな状態(ウェルビーイング)で生活を送ることにつなげるために、この作品を1つの新たなツールとして役立てていただけたら大変幸甚に存じます。養育者・関係者のみなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます。
すだちず制作委員会 委員長 相澤仁
巣立ちを考える時期の皆さん「気になる」「知りたい」に応えたサイト
「すだちず」へつながるためのとびだシートを全国に配布
インケアのこどもたちが「すだちず」へアクセスし、将来のために考えたことや必要なことを書き留めることのできるノートが「とびだシート」です。全国の児童養護施設、里親家庭、ファミリーホームで暮らす中学3年生~高校3年生などの巣立ちを考える時期のこどもたちへお届けします。
身近なところに置いて、自立について考えるときなどに養育者の皆さまと一緒に使っていただければと願っています。各ページには、社会的養護で暮らした経験のある若者から中高生などへの、応援メッセージを掲載しています。
*とびだシートをご希望の養育者・養育関係者の方は朝日新聞厚生文化事業団へご連絡ください。
*頒布には、全国児童養護施設協議会、公益財団法人全国里親会、日本ファミリーホーム協議会の皆さまにご協力いただきました。
すだちず制作委員(敬称略)
氏名 | お立場・経験等 |
---|---|
相澤仁(委員長) | 大分大学福祉健康科学部教授 |
赤池裕 | 全国児童養護施設協議会副会長、児童養護施設希望館統括施設長 |
いぶき | 児童養護施設(4年間)経験者、沖縄県在住大学2年生 |
えりか | ファミリーホーム(6年間)経験者、東京都在住大学3年生 |
かつみ | 里親家庭(14年間)経験者、長崎県在住大学3年生 |
北川聡子 | 日本ファミリーホーム協議会会長 |
河内美舟 | 公益財団法人全国里親会会長 |
しょうり | ファミリーホーム(9年間)経験者、栃木県在住大学4年生 |
なつみ | 児童養護施設(2年と半年間)経験者、千葉県在住大学3年生 |
山下敏雅 | 弁護士 |
ゆうご | 里親家庭(17年間)経験者、愛知県在住大学4年生 |
横堀昌子 | 青山学院大学コミュニティ人間科学部教授 |
*肩書などは、2024年2月末時点。
お問い合わせ・事務局
朝日新聞厚生文化事業団
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2
Tel:03-5540-7446
Email:sudachizu★asahi-welfare.or.jp
※メールは「★」記号を「@」に置き換えて送信ください。
*この取り組みは朝日新聞厚生文化事業団に寄せられた寄付金によって行われています。
すだちず・とびだシート
制作:すだちず制作委員会、朝日新聞厚生文化事業団
協力:全国児童養護施設協議会、公益財団法人全国里親会、日本ファミリーホーム協議会