これまでの活動
今年度も福岡県内の3団体に助成
今年度の「西部朝日福祉助成金」の贈呈式を2月2日に福岡市の朝日新聞福岡本部で開きました。当事業団の旧西部事務所(2023年2月末閉鎖)が中心になって長年続けてきた事業で、地域に根差して地道に活動する九州・山口地区の社会福祉団体を対象に、財政支援を行うものです。
今年度も、24時間・年中無休で悩み相談を受けている「福岡いのちの電話」と「北九州いのちの電話」、交通事故で父母らを亡くした子どもたちを支援している「福岡県交通遺児を支える会」の3団体に助成金を贈ることになりました。助成金は各15万円です。
2日の贈呈式には、福岡いのちの電話の金子英次事務局長、北九州いのちの電話の中村純理事長、川尻正之事務局長、福岡県交通遺児を支える会の秋好晴敏事務局長の4人が出席。西日本事業部長の中谷和司が目録を手渡し、日々の活動の様子をおうかがいしました。
福岡いのちの電話は1984年に開局し、今年10月に40周年を迎えます。約170人のボランティア相談員が年間約1万3千件の電話相談を受けているほか、メールによるインターネット相談も試行してきました。また、全国で5番目に開局した歴史を持つ北九州いのちの電話は、ボランティア相談員約130人が年間約1万9千件の電話相談を受けています。いずれも、自殺志向やDV・虐待など深刻な相談が多い一方、本来の趣旨とは異なる内容の電話も少なくなく、対応に苦慮する場面もあります。相談員の高齢化・減少も課題となっていますが、新たな相談員の確保・養成は容易ではありません。
福岡県交通遺児を支える会は、福岡県内で対象となる幼児~高校生の155人に対し、返済不要の奨学金支給や、プロ野球観戦招待などの支援事業を続けています。コロナ禍でしばらく中止していたバスツアーや交流会もじょじょに再開したそうです。