~支え合う安心社会の実現に向けて~
朝日新聞厚生文化事業団は「福祉を支える地域づくり」「福祉を担う人づくり」「支援の輪づくり」を軸に社会福祉事業に取り組んでいます。

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これまでの活動

ぴあ活動報告~名古屋市里親会訪問~

進学情報シェアチーム 1年 たつや

私たち、進学情報シェアチームは、名古屋市里親会こどもピースさんにお招きいただき、里親さんなど社会的養護にかかわる大人のみなさんへ自分たちの体験談や当時や今の気持ちなどを話してきました。

最初に、NPO法人ひだまりの丘理事長で応援ライン*相談員でもある蛯沢光さんによる講演がありました。蛯沢さん自身が当事者であったことから、テーマは「社会的養護の子どもの育ち・巣立ちに必要なこと」でした。お話を聞いて、当事者である私たちの心や今後の人とのかかわり方という面においても考え直すきっかけになりました。

*応援LINE=朝日新聞厚生文化事業団の児童養護施設・里親家庭等進学応援金(給付型奨学金)を受けている応援生が、学校生活や日頃の生活のことなど、なんでも相談できる窓口。

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奨学金アドバイザーの久米忠史さんの奨学金セミナーでは、日本学生支援機構の奨学金をはじめ、制度についてわかりやすい説明がありました。理解しやすい言葉で説明があり、私たちも奨学金について学ぶきっかけになってよかったと思いました。

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そして、私たち進学情報シェアチームの体験談がありました。シェアチームのみんなは、とても緊張していましたが、話していくうちに参加者のみなさんの空気感を感じることができ、非常に楽しく体験談を話すことができました。みんなそれぞれ苦労をしてきたという話もありましたが、明るくみんなの前で話している姿を見て、心の芯が強いなと感じました。

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参加者のみなさんも、メモを取られている方や深くうなずいている方や、優しく微笑んでくれたりしてくださったのでとても発表しやすく、少しユーモアを混ぜることもでき、和気あいあいとした会になりました。

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このように初めは緊張していた私たちですが、最後はこのように楽しく会を終わることができました。自分たちの役割もしっかりと果すことができ、メリハリもつけることができたので良かったと思います。そして、何よりも、メンバー同士の仲が深まるとともに、社会的養護について自分たちももう一度考え直す良いきっかけになりました。

以下、参加者の皆さんから頂戴したメッセージの一部を掲載いたします。

  • 貴重なお話ありがとうございました。皆さんしっかりしていて、里親とも関係が良好で(色々あったとは思いますが・・・)素晴らしい学生さんばかりでびっくりしました。私は学生時代こんなにしっかりしていなかったので・ ・ ・多くの里親会の中高生にも聞いてほしいと思いました。
  • 里親家庭で育った大学生さんたちがとてもたくましく自分の人生を生きているのを知られてよかったです。 みなさんとてもしっかりされていて頼もしかったです。
  • 当事者のお話はとても学びになります。これからも発信を続けてください。応援しています。また奨学金の情報も大変ためになりました。
  • 適度な距離で里子たちを見守れるように“待てる里親”になる努力をしたいと思います。
  • このような場で、ご自分の体験を発表されるのはなかなか大変であったと思います。まだまだ先の長い人生です、山あり谷ありかと・・・一人で抱え込まずに色々な人の手につながって乗り越えてください。頑張れ!!
  • 皆さんの頑張りに感動しています。やりたいことがない、夢を持てない子がどうやって自立したらいいのか、 私たち里親がどう支援したら良いのかを教えてください。・貴重なお話ありがとうございました。自立を支援させていただく立場で今回のお話をきけてとても勉強になりました。
  • もし自分だったら・・・と置き換え拝聴しました。自分だったらまっすぐ夢に向かうことができただろうか、もっと安直な考えに走ったんじゃないだろうか、と思いながら、当事者のみなさんの夢に向かう姿にとても感動しました。ありがとうございました。