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最新のお知らせ

児童養護施設や里親家庭、ファミリーホームで暮らすこどものために、「巣立ちの権利ノート」(仮称)を、制作・発行します

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「退所が近づく高校生の頃に先の見えない不安がとても大きかった」。児童養護施設や里親家庭などで暮らした若者たちから、しばしば聞かれる声です。こうした社会的養護で暮らし、自立を考える時期のこどもたちが、安心して、周囲の大人とともに巣立ちを考え、選択していくためのツールとして、この度「巣立ちの権利ノート」を制作します。

「権利ノート」とは

児童養護施設や里親家庭などの社会的養護で暮らすこどもたちは、そこでの暮らしが始まるときに、著しい環境の変化に直面し、大きな不安の中にいます。そうしたときに、自分自身の権利を正しく伝え、安心して生活を送れるように支援するツールが「こどもの権利ノート」で、自治体や各児童養護施設などで制作されています。
この度、制作するのは、自立を考える時期のこども向けに特化した「巣立ちの権利ノート」です。

当事者と各協議会、専門家が連携して全国に

「巣立ちの権利ノート」は、6名の社会的養護で暮らした大学生と、全国児童養護施設協議会、全国里親会、日本ファミリーホーム協議会、こども支援・ソーシャルワークの研究者、弁護士が協働して制作し、全国の社会的養護で暮らす高校生(一部中学生を含む)に届けます。

こどもと養育者で、より良い未来を拓くツールとして

高校生が、自分の権利や状況を正しく知り、自分の意思を基に、養育者と話し合い、必要な支援を受けながら未来を拓くためのツールとなる権利ノートを目指します。

こどもの権利を土台に

こどもの環境、障害の有無などによらず、普遍的なこどもの権利の観点を基調とすることで、こどもの権利擁護の全般的な推進に寄与することを目指します。

巣立ちの権利ノート概要(2023年5月時点の予定)

  • 対象:全国の児童養護施設、里親家庭、ファミリーホームで暮らす高校生(一部中学生を含む)
  • 完成時期:2024年3月頃
  • 養育者向けのガイドブックを合わせて制作。本体およびガイドブックはいずれも無料。
  • 制作過程において、社会的養護で暮らしている中高生や巣立った大学生などにヒアリングなどを実施。

お問い合わせ

朝日新聞厚生文化事業団
東京都中央区築地5-3-2
Tel:03-5540-7446

制作:巣立ちの権利ノート制作委員会、朝日新聞厚生文化事業団
協力:全国児童養護施設協議会、全国里親会、日本ファミリーホーム協議会

巣たちの権利ノート(仮称)制作委員会 委員名簿

あいうえお順(敬称略)

委員長 相澤仁 大分大学福祉健康科学部 教授
委員 赤池裕 全国児童養護施設協議会 副会長、児童養護施設希望館 統括施設長
いぶき 児童養護施設(4年間)経験者、沖縄県在住大学2年生
えりか ファミリーホーム(6年間)経験者、東京都在住大学3年生
かつみ 里親家庭(14年間)経験者、長崎県在住大学3年生
北川聡子 日本ファミリーホーム協議会 会長
河内美舟 公益財団法人全国里親会 会長
しょうり ファミリーホーム(9年間)経験者、栃木県在住大学4年生
なつみ 児童養護施設(2年と半年間)経験者、千葉県在住大学3年生
山下敏雅 弁護士
ゆうご 里親家庭(17年間)経験者、愛知県在住大学4年生
横堀昌子 青山学院大学コミュニティ人間科学部 教授