~支え合う安心社会の実現に向けて~
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朝日新聞厚生文化事業団トップページ 最新のお知らせ 子どもの立場全国フォーラム 第2回研修会「グループ運営で大切なポイントをみんなで体験しよう!」を開催しました

これまでの活動

子どもの立場全国フォーラム
第2回研修会「グループ運営で大切なポイントをみんなで体験しよう!」を開催しました

朝日新聞厚生文化事業団では、精神障害のある人やその子どもたちが安心して暮らせる地域社会を目指し、2018年1月に発足した、精神疾患の親をもつ子どもの会「こどもぴあ」とともに活動をしています。

全国各地で活動をしている、障害のある親に育てられた子どもの立場のピアサポートグループ、ヤングケアラーのグループの運営に関わる人を対象にした子どもの立場全国フォーラム 第2回研修会「グループ運営で大切なポイントをみんなで体験しよう!」を、10月22日にオンラインで開催しました。

当フォーラムは、グループ運営に携わる人が、お互いに経験を共有し学び合える場があればという思いで、精神疾患の親をもつ子どもの会・こどもぴあさんとともに、企画、運営をしています。第2回目研修会では、ピアサポートグループに関わる皆さんが、安心して継続した活動ができるように、運営の力を学び合うことを目標としました。今回は、全国各地でピアサポートグループに関わる人等、20人が参加しました。

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Office 夢風舎舎長で、フリーランスソーシャルワーカーの土屋徹さんをお招きし、ピアサポート活動の中で大切な、話を「聞くこと」「受け止めること」の工夫ということをテーマに、ワークショップを実施。土屋さんの講義で、大切なポイントを確認した後、同じ立場の仲間の話を聞く場面を想定したロールプレーを行いました。一人の発言を元に、他の参加者も、自身の体験を語ったり、仲間の頑張りをねぎらう言葉がけを行ったりしました。最後に、土屋先生から、家族の立場のピアサポートでは、家族の問題に注目をしてしまいがちだが、体験を共有しあうこと、語り合うことで、自分に焦点をあて、自分の強みを見つけられる、とメッセージがおくられました。参加者からは、様々な立場の人と体験を共有することができ「地平が開いた」「皆さんにお会いできたことが嬉しかった」など感想が寄せられました。

参加者からの感想、ご意見をご紹介いたします。

感想

  • つどいなどの場で運営側は、「本人が語る」「未来をつくる」「最後は自分モードで話す」ということを意識すると、参加者みなさんの帰り道の足取りは少し軽くなるのだろうと思いました。
  • 様々な団体の方々と、グループワークができ、とても有意義でした。黄身の部分(問題点)ばかりでなく、自分の白身(強み、できていること)に気付く体験の重要性を再確認できました。長年、ACTや相談支援に取り組んでいる、土屋先生ならではの進行で、それ自体も大変学びになりました。ピアサポートグループの可能性を改めて感じました。

今後の活動に活かせそうなこと

  • オンラインでのグループワークのやり方について大変参考になりました。いつか自分でもトライできたらと思いました。
  • グループでの相談支援について、共感できること、相談者・相談者家族のことから、支援側の言葉のかけ方一つで、相談者自身が語り、相談者自身で未来への希望を見いだすような支援になっていることを体感できました。

朝日新聞厚生文化事業団では、今後も、障害のある親や兄弟姉妹をもつ当事者のグループ、家族の介護を担うヤングケアラーのグループの、団体を超えた緩やかなつながりをつくっていき、ピアサポートグループの継続を応援します。