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朝日新聞厚生文化事業団トップページ 最新のお知らせ 第39回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト 1位に愛知県立岡崎高等学校の髙橋さん

これまでの活動

第39回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト
1位に愛知県立岡崎高等学校の髙橋さん

第39回全国高校生の手話によるスピーチコンテストを9月10日(土)に東京・有楽町朝日ホールで開催しました。このコンテストは1984年に始まり、手話の習得やサークル活動に取り組む全国の高校生の活動を奨励し、手話の普及とボランティア活動、福祉教育の推進をはかるために開催されてきました。

(写真は全て朝日新聞社提供)

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39回目となる今回は、全国の応募者94人から原稿と映像審査で選ばれた10人が出場。「私ががんばってきたこと」「変化する社会の中で大切にしたいこと」のいずれかからテーマを選び、手話によるスピーチで競いました。第1位には、髙橋萌花さん(愛知県立岡崎高等学校2年、写真上・左)が輝きました。髙橋さんは、自身を「コーダ(CODA)」と呼ばれる、耳の聞こえない親から生まれた聞こえる子どもだと紹介し、「『普通』なんてない」と題して、「普通」とは何かと問いかけ、人の数だけ普通があると語りました。また、ろう者が「聞こえて、話せる」ことを求められてきたとも指摘し、聞こえる人たちの「普通」にろう者が合わせるのではなく、お互いに歩み寄ることが大事だと訴えました。

2位には諸林摩耶さん(熊本県立熊本聾学校2年、写真上・中)、3位には瀬戸穂香さん(宮城県・クラーク記念国際高等学校 仙台キャンパス2年、写真上・右)が選ばれました。

また、秋篠宮家の次女佳子さまが出席。佳子さまは、開会式で全てのスピーチを手話を交えて行い、「舞台上でのスピーチは、緊張するかもしれませんが、これまでの練習の積み重ねが存分に発揮できるよう、応援しております」と出場者にエールを送りました。

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特別プログラムでは、全日本ろうあ連盟の創立70周年を記念した映画「む」監督・脚本の早瀨憲太郎さん(写真上・左)と主演俳優の藤田菜々子さん(写真上・右)が「巻き込む力」というテーマで対談。映画の制作に関連するお話の中で、「色んなきっかけや、チャンスが来たときに、タイミングをつかむことが大切」と早瀨さんからお話がありました。最後に、藤田さんから高校生へ、「もしかしたら壁にあたることはあるかもしれないが、自分のやりたいことを率直に言葉に出していって一つずつ叶えて行ってほしいと思います」とメッセージをいただきました。

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3位までを除く入賞者と出場者は次の通りです。(敬称略)

奨励賞

埼玉県立特別支援学校坂戸ろう学園2年 吉瀬千咲
愛媛県・済美平成中等教育学校1年 髙橋葵

出場者

北海道札幌手稲高等学校2年 及川采優
神奈川県立平塚ろう学校3年 髙濵彩佑生
神奈川県立横浜南陵高等学校3年 髙澤由紀菜
愛知県・桜花学園高等学校3年 中越未唯
大分東明高等学校2年 山本宗明

主催:全日本ろうあ連盟、朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社
後援:厚生労働省、文部科学省、テレビ朝日福祉文化事業団、日本手話通訳士協会、全国聾学校長会
協力:東京都聴覚障害者連盟
協賛:NEC