ABOUT認知症フレンドリーキッズ授業とは
朝日新聞厚生文化事業団では、「福祉を支える地域づくり」「福祉を担う人づくり」「支援の輪づくり」を軸に社会福祉事業に取り組んでいます。認知症フレンドリーキッズ授業は、小学生と大学生のみなさんが認知症や共生社会について学び、ともに考え、アクションを起こす体験型プログラムです。
高齢者(65歳以上)の人口がほぼピークとなる2040年頃には、認知症とともに生きる人は584万人にのぼると推計されています。認知症に対する個人や社会の偏見をなくし、認知症があってもなくても、誰もが住み慣れた地域で一人ひとりが主体性や尊厳を大切に生きていける社会づくりのプロジェクトを通じて、福祉を担う若い人が増えることを目指しています。

TARGET対象者
- 小学生(2026年度は大阪市内の小学校3校を対象とします)
- 大学生(2026年度から学生の学びを実践の場で活用する機会とし、大学の知見と地域社会を結びつける共創モデルの構築を目指します)

WHAT’S SPECIAL授業の特徴
1. VR体験
VR(バーチャルリアリティ)を視聴して、アルツハイマー型認知症の人がまち歩きの最中に感じるとされる知覚像を疑似的に体験します。この動画は、国立病院機構兵庫中央病院認知症疾患医療センターの監修を受け、関西学院大学工学部知能・機械工学課程井村研究室の技術協力で制作した当事業団オリジナルの学習コンテンツです。小学生のみなさんに安心してお使いいただけるように、NTT ExCパートナー社がこの授業のために開発した視聴システムを使用します。

2. グループワーク
「認知症の人の気持ち」や「認知症のある人が利用しやすいまちのお店やサービスなどの工夫」を考えてポスターを作成します。


3. 学んだことを地域で活かす実践
認知症とともに生きる人のことを住民のみなさんに紹介する手作りチラシ配布や、高齢者施設の利用者との交流といった活動をを通じて、認知症にやさしい地域づくりを実践しながら学びを深めます。
TIME SCHEDULE小学生向け授業の例
連続する2コマの授業時間で行います。
| 00:00~00:45 | 基礎学習(テキストとパワーポイントを使用し、クイズ、アニメーション動画視聴なども織り交ぜて双方向で進めます) |
|---|---|
| 00:45~00:50 | 休憩 |
| 00:50~01:00 | VR体験(認知症に特有の症状を体験します) |
| 01:00~01:20 | グループワーク(5~6人で1班になり、認知症にやさしい地域づくりを考えます) |
| 01:20~01:35 | 発表、講師講評、担任の先生からのコメント |
| 01:35~01:45 | 記念撮影 |
STEPS授業実施のご相談から地域活動までの流れ

- STEP 1 お申し込み
- このページからGoogleフォームでご相談ください。
- STEP 2 実施決定
- いただいたメールからご希望内容に沿って無理のない実施計画をご相談させていただきます。費用ご負担分のご確認を経て、実施を正式に決定します。
- STEP 3 授業実施
- 連続する2コマの授業時間で基礎学習、VR体験、グループワークを行います。
- STEP 4 地域活動の準備
- 授業で学んだ内容を暮らしやすいまちづくりに活かす地域活動に取り組みます。どのような活動を行うか学年やクラスで目標を決めて、準備を行います。
学習参観日での発表を目標にするなど、具体的にゴールを設定することをお勧めします。
- STEP 5 地域活動の実践
- 地域のみなさんへアプローチします。
手作りのチラシ配布や高齢者施設の利用者との交流など無理なくできる取り組みで、コミュニティの一員としての役割を果たしましょう。
KIDS’ VOICES児童のみなさんの声

(岐阜県土岐市の児童)

(岐阜県土岐市の児童)

(大分県別府市の児童)

(大分県別府市の児童)
TEACHERS’ VOICES先生方の声
富山市立水橋中部小学校(現:富山市立義務教育学校 水橋学園)
授業実施日 2025年5月14日
社会福祉法人とやま虹の会(富山市)による地域貢献活動の一環で、市内小学校での授業が実現しました。授業をきっかけに「デイサービスかけはし」の利用者や職員のみなさんとの交流を続け、高齢者や地域共生に対する理解をさらに深めました。とやま虹の会からは、野﨑先生と児童達へ感謝状とともに高齢者疑似体験セット、モルックの道具一式が贈られました。
5年生担任:野﨑友晴先生
総合的な学習の時間の学習として、「水橋学~共に生きていく~」と題し、福祉教育の学習に取り組みました。本学習のメインテーマに設定した「認知症」は、当初、子どもたちにとって身近なものではなく、「高齢者の方がなるもの」といった認識にとどまっていました。そこで、学習の切り口として、認知症への興味関心を高めたり、認知症に対する問いや疑問をもったりする契機として、朝日新聞厚生文化事業団が主催しておられる「認知症フレンドリーキッズ授業」を受講しました。現場で働く方の生きた声やVR体験を通して、認知症の方が抱える困り感を、実体験を伴いながら経験することができ、その後の学習の大きな足掛かりとなりました。

その後、子どもたちは学びを広げていき、地域にある施設「とやま虹の会 デイサービスかけはし」と認知症の方と実際に交流活動を行い、「共生とはどのようなことなのか」、「地域の一員として、みんなが暮らしやすい地域にしていくために自分ができることはどのようなことなのか」等について思いを広げ、学びを深めていきました。
自分の学びを地域に広め、認知症の方だけではなくみんなが幸せな生活を営めるようにしていきたいと思いをもった子どももおり、地区センターや地域のスーパーマーケットに働きかけ、認知症対応を啓発するポスターを貼っていただいたり、学級としての施設との交流を終えた後も、自ら率先して施設へと行き、高齢者の方と交流をしたりする子どもの姿も見られました。
学習を終え、自分にできることを考え実践したり、思いやりをもって周囲と関わることができるようになったりする子どもたちの姿が多くみられるようになったと感じます。子どもたちにとって、生涯の宝物になりうる学習の機会をいただき、心より感謝申し上げます。



大阪市立西天満小学校
授業実施日 2025年11月27日
西天満地域社会福祉協議会(大阪市北区)の協力により3回目となる授業を実施し、2025年度は認知症に関する知識を地域防災に活かす啓発チラシを制作して、学習参観日で発表を行いました。その後、校区内にある「まちライブラリー北勝堂」にチラシを設置し、ここを訪れる多くの人々に手に取っていただきました。認知症と防災の知識を掛け合わせることで、地域への貢献度がさらに高まりました。
5年い組担任:本間朗子先生
社会科「自然災害から人々を守る」と総合的な学習の時間「災害から命を守るために」の取り組みのひとつとして実施しました。いろいろな人が避難所に集まるということは、きっと認知症の方もいらっしゃるのだろうという認識ができました。また、チラシを作成するにあたり、「若年性認知症があるということを最近知った。」という児童がいました。意識の広がりを感じました。グループワークでは、児童達が場面を想像し、自由に考えていた様子が印象的でした。

5年ろ組担任:久保田晃平先生
児童達の反応は非常に良く、VRが印象に残っているようです。VRは認知症への関心を持たせるのに適切だったと考えます。一方で、認知症の方への取り組みや予防のためにどのようなことをすればよいか、もっと知識を深めたいという児童もいました。実際の生活でどのように生かせるかはまだ分かりませんが、「知っている」と「全く知らない」では大きな違いがあると思うので、よい経験を積ませていただいたと思います。



ENTRYお申し込み方法
Googleフォームに、つぎの①~⑩の内容をご入力のうえ、お申し込みください。
①記入者氏名、②所属団体、③団体住所、④メールアドレス、⑤電話番号、⑥授業実施を想定している場所の名称、⑦授業実施を想定している対象児童の学年、⑧授業実施希望日(時期)、⑨受講者人数(おおよそで結構です)、⑩授業実施後に想定している地域活動
FAQよくある質問
申し込みから授業実施までどれくらいの準備期間が必要ですか?
最短1カ月ほどで最初のご相談から実施まで進めることができます。2026年度は3校で実施の予定です。お早めにご相談いただくことをおすすめします。
希望日時に実施できますか?
ご希望に沿うようにできる限り考慮いたしますが、講師の都合等によりいくつかの候補日からご調整いただく場合もあります。何とぞご了承ください。
費用はいくらですか?
講師料(1日1回実施の場合30,000円、2回実施の場合40,000円)、大阪~現地まで往復2名分の交通費をご負担いただきます。配布物、VR機材使用の費用はいただきません。また、希望団体には有償で受講証ピンバッジをご用意いたします。
何年生が受講できますか?
小学4年生以上を想定してテキストを制作しています。
準備するものはありますか?
学校でご準備いただくものとして、プロジェクター、スクリーン、机、イスをお願いしています。配布資料、VR資料用機材一式、グループワーク用ポスター、付箋は事務局がご用意します。
どんな教室がよいですか?
小学校では普段授業を行っている教室のほかに、図工室のような特別教室、体育館など、児童のみなさんが使用できる机と椅子があればどこでも可能です。
授業実施後の地域活動はどのようなものがよいですか?
児童のみなさんが学んだことを校区の人々との関わり合いの中で伝えたり、学びを深めたり、自由に取り組んでいただく活動です。発表、ポスター掲示、チラシ配布、近隣のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)との交流など、無理のない計画を立てて、3学期までに実践してください。当事業団も必要に応じてお手伝いします。
大学生のみなさんは、この授業で学んだ内容と大学での学びをクロスオーバーさせることにより、さらに独自性の高い活動を実践できます。
講師はどんな人ですか?
社会福祉士等の国家資格を持つ講師が、みなさんに分かりやすくお話をします。
CONTACTお問い合わせ先
社会福祉法人 朝日新聞厚生文化事業団 大阪事務所
大阪市北区中之島2-3-18
TEL:06-6201-8008(平日10~18時)
Eメール:dfc_kids★asahiwelfare.ne.jp
★を@に変えて送信してください。






