事業団からのお知らせ
高齢者暴力防止プロジェクト助成 12団体決まる
「高齢者への暴力防止プロジェクト助成」(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)を受ける団体が決まりました。下記の表の12団体で、助成額は総額1010万円です。
| 団 体 | 代表者 | 所在地 | プロジェクト |
| 飯豊町老人クラブ連合会 | 佐藤悦郎会長 | 山形県西置賜郡飯豊町 | 老人クラブが行う高齢者虐待ゼロプロジェクト |
| 特定非営利活動法人 サバイバルネット・ライフ | 仲村久代理事長 | 栃木県小山市 | 高齢DV被害女性支援のためのシンポジウム、アドボケイター養成講座実施 |
| エルダーアビューズ・ケア研究会 | 関根くによ代表 | 東京都北区 | 地域包括支援センター看護職のための高齢者虐待対応スキルアップ研究事業 |
| 特定非営利活動法人 杉並介護者応援団 | 北原理良子理事長 | 東京都杉並区 | 男性介護者支援プロジェクト〜ネットワークで支える「男性介護者の会」設立に向けて〜 |
| 特定非営利活動法人 日本高齢者虐待防止センター | 田中莊司理事長 | 東京都西東京市 | 「高齢者虐待の対応事例集とQ&A集」の作成と配布 |
| となりのかいご | 川内潤代表 | 神奈川県伊勢原市 | 家族が認知症になったらどうする?プロジェクト |
| 特定非営利活動法人 介護支援の会松原ファミリー | 豊永雅雄・代表理事 | 大阪府松原市 | 「子どもから高齢者までみんなでつくる虐待のないまちづくり」〜認知症の人への虐待を防止するために〜 |
| 特定非営利活動法人 スマイルウェイ | 西山良孝理事長 | 兵庫県宝塚市 | 男性介護者による介護虐待・殺人・心中事件抑止事業 |
| 特定非営利活動法人 地域密着型相談センターとまり木 | 山村悦子理事長 | 奈良県奈良市 | 高齢者シェルター「とまり木シニアハウス」 |
| 特定非営利活動法人 おかやま成年後見サポートセンター | 川口隆志理事長 | 岡山県岡山市南区 | 高齢者虐待防止人材養成及び高齢者虐待防止実践事業 |
| 高齢者虐待防止研究プロジェクト | 小野ミツ代表 | 福岡県福岡市東区 | 高齢者虐待防止のための要介護高齢者と介護サポート推進プロジェクト |
| 社会福祉法人 大牟田市社会福祉協議会 | 西村直会長 | 福岡県大牟田市 | 集合住宅におけるご近所ネットワーク構築プロジェクト |
介護の悲劇、防ぐため 「高齢者への暴力防止」全国12団体に助成
(2011年5月4日付朝日新聞生活面から)
介護による行き場のない苦しみを高齢者に向けてしまう介護者が後を絶たない。高齢者、介護者の双方を支援しようと、「高齢者への暴力防止プロジェクト助成」(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)を受ける全国12団体が決まった。助成額は総額1010万円。助成対象団体の中から、2団体の活動を紹介する。
◆酒飲み語り、男性息抜き 杉並介護者応援団
介護する人が孤立しないよう、悩みや不安を語り合える場を作りたい――。東京都のNPO法人「杉並介護者応援団」は6年前から、同区内で行政と連携しながら介護者の会を運営している。もとは、区主催の介護者サポーター養成講座の修了生の有志が結成。今では、同応援団の関わる介護者の会は区内に10カ所、年間延べ約1千人が集う場になっている。訪れた介護者が「思わず怒鳴ってしまったが、虐待ではないか」と涙ながらに語ることもしばしばだ。
最近、目立ってきたのが男性介護者の参加。介護に悩む男性は多い。しかし、会での語り合いでは、女性が苦労や不安感をとうとうと語るのに、男性はしゃべりにくそうだ。「男性だけで話せる場が必要だと感じた」と袴田栄一副理事(71)。
北原理良子理事長(62)は、男性介護者から「介護を始めてから一度も居酒屋に行っていない」と悲しそうに言われたことが忘れられない。介護に追い詰められないためにも、時には、男性のライフスタイルにあった息抜きの場が必要だと思うようになったという。
助成を活用し、「男性介護者の会」を設立する。特徴的なのが、月2回程度の開催を予定している「晩めし屋」。メンバーの一人で和食レストラン経営の経験をもつ戸谷嘉孝さん(76)らが中心となり、夕食作りから始め、食卓を囲み酒を飲みながら、男性介護者同士が語り合える場を目指す。(松浦祐子)

「晩めし屋」の開催に向けて準備を進める杉並介護者応援団のメンバー=東京都杉並区
◆お年寄りに居場所を 地域密着型相談センターとまり木
「私たちがこの世にいるのは親のおかげ。なのに、粗末にするのは悲しい」。奈良市のNPO法人「地域密着型相談センターとまり木」の山村悦子理事長(60)は、助成を受け、虐待を受けた高齢者が一時的に身を寄せる場所を作ろうとしている。
2006年から、女性たちが悩みを相談できる環境づくりに取り組んできた。現在、スタッフ5人でNPOを運営。様々な電話相談や介護の勉強会、一人親家庭の子どものための催しといった幅広い活動を手がける。
最近、高齢者虐待の相談が目立つ。家庭で息子に殴られたり、施設で職員から暴力を受けたり。警察から「虐待を受けた高齢者を預かってもらえないか」と打診されたこともある。一方で、外との接触が少ない高齢者の虐待は表面化しにくく、行政の対応だけでは難しい局面もある、と感じてきた。
相談が増えるにつれ、お年寄り専用の居場所が必要、との思いを強くした。県内に部屋を借り、3、4人が泊まれるようバリアフリー工事を施す計画だ。日常生活はスタッフらで支え、介護が必要な人はケアマネジャーらに付き添ってもらう。
「虐待の背景には、高齢者が身近にいない核家族化もあるのでは」。目標は、子どもや高齢者、障害者らが一緒に暮らすデイサービスだ。子どもが高齢者を敬う気持ちが育ち、接し方も身につくと期待する。「みんなに集まってもらえる『木』になりたい」(山田佳奈)

「とまり木」理事長の山村悦子さん(前列中央)とスタッフたち=奈良市
■このほかの助成10団体
飯豊町老人クラブ連合会(山形)、サバイバルネット・ライフ(栃木)、エルダーアビューズ・ケア研究会(東京)、日本高齢者虐待防止センター(東京)、となりのかいご(神奈川)、介護支援の会松原ファミリー(大阪)、スマイルウェイ(兵庫)、おかやま成年後見サポートセンター(岡山)、高齢者虐待防止研究プロジェクト(福岡)、大牟田市社会福祉協議会(福岡)
高齢者への暴力防止プロジェクトに助成します
〜心豊かに安心して暮らすために〜 ※応募は締め切りました
〜心豊かに安心して暮らすために〜 ※応募は締め切りました
だれもが心豊かに安心して老後を暮らせる社会をめざし、高齢者への暴力・虐待の防止、予防や啓発、教育やケアに取り組む、新しいプロジェクトに助成金を贈り、応援します。
高齢者への暴力防止のための事業を応援します
地域で、家庭で、施設で、高齢者が大切に扱われる社会。自尊心が守られ、穏やかな毎日を過ごす社会 ――それは誰もが心豊かに安心して生きていける社会です。
高齢者への暴力、虐待のかたちはさまざまです。孤立させたり、孤独な毎日を送っている方に気づかぬ振りをするのも社会的虐待なのです。
虐待を未然に防ぐきっかけは、あなたの身近にあるかもしれません。高齢者を暴力、虐待から守るための、あらゆる活動を応援します
※「高齢者への暴力防止プロジェクト助成」は、朝日新聞厚生文化事業団へのみなさまからのご寄付で実現しています。
助成対象 |
◆2011年5月〜2012年4月までに行われる事業を対象とします ◆高齢者への暴力、虐待の防止、予防、ケア、教育、啓発に携わる団体、グループの新たな事業(プロジェクト) ◆地域で活動する高齢者サークル、自治会、町内会、高齢者支援グループ、団体などが行う虐待防止につながる事業(プロジェクト)。 ◆営利を目的としない民間団体・グループであること ◆法人格の有無は問いません |
助成内容 |
◆高齢者への暴力防止事業のための資金で、事業の意図や内容、計画に実現性があり、以下のような条件にあてはまるもの ・新しく試みる先進的、独創的な事業(プロジェクト) ・地域における貢献と広がりが期待できる事業(プロジェクト) ・暴力や虐待を受けた高齢者を直接守る活動 ・暴力や虐待防止につながる取り組み 例)暴力や虐待防止のためのスタッフ養成・研修プログラム、子どもや一般市民に対する啓発イベント、講演会や研修会、地域の見守り活動、啓発や養成・研修のためのガイドライン・テキスト・ガイドブックなどの制作、「虐待」を受けやすい環境を防ぐための、認知症高齢者や家族へのサポート活動、高齢者を社会的虐待から守るための市民のネットワーク作り |
助成金額 |
◆1件の上限100万円(総額1,000万円) |
募集期間 |
◆2010年11月6日〜2011年1月18日(必着) ※応募は締め切りました |
応募方法 |
◆応募書類をホームページからダウンロードするか、朝日新聞厚生文化事業団にeメール、電話、FAXなどで直接請求してください。応募書類の提出は郵送(宅配便含む)とし、eメール、FAXでの受け付けはしません。 |
選考方法 結果発表 |
◆選考は専門家を交えた選考委員会を朝日新聞厚生文化事業団内に設けて行います ◆必要に応じ、資料請求や現地調査を行います ◆選考結果は2011年4月中に文書でご連絡します ◆結果の発表、贈呈式を2011年5月に予定しています ◆助成が決定した団体・グループの名称、代表者氏名、プロジェクト名・概要などは、朝日新聞紙上、朝日新聞厚生文化事業団ホームページなどで公表します ◆助成を受けられた団体には完了報告書を提出していただきます。 |
問い合わせ |
朝日新聞厚生文化事業団 「高齢者への暴力防止助成」受付事務局 〒530-8211 大阪市北区中之島3-2-4 TEL:06(6201)8008 FAX:06(6231)3004 e-mail:kourei@asahi-welfare.or.jp |
ダウンロード |
チラシはこちらから(PDFファイル:643KB) |
主催/朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社
後援/厚生労働省、テレビ朝日福祉文化事業団
