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事業団からのお知らせ

講演会「高次脳機能障害の人を支援する〜私たちにできること〜」を東京で開催しました

 事故や病気で脳を損傷した高次脳機能障害の人を支援する講演会(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)が1月22日、東京・有楽町朝日ホールで開かれました。講演会には医療や福祉の専門家、家族ら約400人が参加。自身もこの障害を抱える高松市の医師・山田規畝子さんが高次脳機能障害についての理解を当事者の立場から訴えました。この講演会は2月26日に大阪市内でも開かれました。

 ★2月26日の大阪での講演会の詳細はこちらへ

国立成育医療研究センター医師の橋本圭司さんと対談する山田規畝子さん:写真 国立成育医療研究センター医師の橋本圭司さん:写真
橋本圭司さんと対談する山田規畝子さん 講演する国立成育医療研究センター医師の橋本圭司さん

 講演会では、国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長の橋本圭司さんが「高次脳機能障害の基本的な理解」と題して講演。支える側の人たちが心身ともに健康で落ち着いた生活を送ることの大事さを指摘し、「周囲が本人のために盛り上がっているところに、奇跡が起こる」と話しました。
 このあと、山田規畝子さんの「当事者からのメッセージ」が代読されました。山田さんは3回の脳出血の後遺症で「半側空間無視」という症状があり、物が平面的にしか見えず、段差に気づかず転倒してしまうようなこともある、そうです。
 山田さんはメッセージの中で「とてもゆっくりしたペースですが、壊れた脳は学びます。それは、(周囲の人間が)その人と生きる自分たちの状況を受け入れられる中で、初めて起こってくるものだというのが私の実感です。本人の失敗と成功を冷静に見守ることができる人たちの繋がりが広がっていって欲しいと願っています」と訴えました。
 続いて、山田さんが橋本圭司さんと対談、高次脳機能障害の人と支える側の人とが一緒に合宿できるような短期滞在型の施設を作りたい、と話しました。
 シンポジウム「地域の自立支援のあり方をさぐる」も、小川喜道・神奈川工科大学教授をコーディネーターに行われ、生活支援や就労支援の先駆的な活動と課題が報告されました=写真。


シンポジウム「地域の自立支援のあり方をさぐる」:写真
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小川喜道・神奈川工科大学教授 阿部順子・岐阜医療科学大学教授 「笑い太鼓」理事の星川広江さん ほっぷの森理事長の白木福次郎さん

 シンポジウムでは、岐阜医療科学大学教授の阿部順子さんが「生活版ジョブコーチ」の研究成果を紹介。「生活する場に自立のヒントがある」「生活する場の行動を観察してできること、強みを探し出す」「本人のニーズから出発して、現実に可能な目標を立てる」「構造化した支援で生活行動の定着を図る」ことを柱に、「支援者も当事者も、小さなステップをコツコツと積み重ねて自立した生活をめざそう」と語りました。
 愛知県のNPO法人高次脳機能障害者支援「笑い太鼓」理事で家族会代表の星川広江さんは、1995年に当時25歳の長男が交通事故で高次脳機能障害になったのをきっかけに、家族が集まって作業所を立ち上げ、「笑い太鼓」を設立した経緯や、家族会で運営しているグループホームの活動について報告。「自分たちが動き始めることで何かが生まれる。念ずることは必ずかなう」との信念を披露しました。
 また、仙台市のNPO法人ほっぷの森理事長の白木福次郎さんが、知的障害や高次脳機能障害の人のための「就労支援センターほっぷ」、レストラン「長町遊楽庵びすた〜り」、「びすた〜りフードマーケット」の創設など、就労支援に精力的に取り組んできたことを報告。さまざまな機関や団体が連携してサポートする重要性を強調しました。


【事前のお知らせ】

講演会「高次脳機能障害の人を支援する〜私たちにできること〜」を開催します(東京)

★終了しました

言われたことをすぐに忘れる。
人格が変わったように怒り出す。
自分からは何もしようとしない。

交通事故や脳卒中などで脳に後天的な損傷を受けた高次脳機能障害の人は、日常生活の中でさまざまな不都合や暮らしにくさに直面しています。しかし外見からは障害がわからないため、周囲の人の理解が得られにくいのが実情です。

高次脳機能障害の人たちを支援するために、地域でどういった活動が必要なのかを考えるために、各地での実践を元に探ります。


と き 

2011年1月22日(土)  午後1時〜4時

ところ 

東京・有楽町朝日ホール
千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階
・ JR有楽町駅、東京メトロ有楽町駅、銀座駅から徒歩2分
地図はこちら

定 員 

600人。当日会場で申し込みを受け付けます

参加費 

1,000円

プログラム

13:00〜13:45
   『高次脳機能障害の基本的な理解』 橋本圭司さん
13:45〜14:25
   『当事者からのメッセージ』 山田規畝子さんと橋本圭司さん
14:40〜16:00
   シンポジウム『地域の自立支援のあり方をさぐる』
  小川喜道さん(コーディネーター)
  阿部順子さん、星川広江さん、白木福次郎さん

お申し込み

★お申し込みは当日会場で受け付けます。事前の受け付けは締め切りました。参加ご希望の方は、直接会場へお越しください。

お問い合わせ先

朝日新聞厚生文化事業団 「高次脳機能障害」係 
 〒104-8011東京都中央区築地5-3-2
 TEL03-5540-7446  FAX03-5565-1643

講師プロフィール
(敬称略、50音順)

●阿部 順子(アベ ジュンコ)
 岐阜医療科学大学教授(保健科学部看護学科)  
 1989年から名古屋市総合リハビリテーションセンターに勤務し、脳外傷者の社会参加を支援するリハビリテーションに取り組んできた。脳外傷友の会の設立を支援して国のモデル事業に参画、現在は「生活版ジョブコーチ研究事業」を展開している。

 

●小川 喜道(オガワ ヨシミチ)
 神奈川工科大学教授(創造工学部人間福祉/健康科学コース)  
 神奈川県総合リハビリテーションセンターで身体や視覚に障害のある人たちの地域復帰支援や発達障害児等の療育支援、相談事業などに長年従事した。2000年から現職。主にイギリスの地域リハ、コミュニティケアを研究している。

 

●白木 福次郎(シラキ フクジロウ)
 特定非営利活動法人ほっぷの森理事長  
   1947年、仙台市生まれ。スペシャルオリンピックスの活動を通して知的障害者と出会い、2007年に就労支援センターほっぷを創設。高次脳機能障害の人と巡り会い、08年レストラン「長町遊楽庵びすた〜り」をオープン。

 

●橋本 圭司(ハシモト ケイジ)
 国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長  
 リハビリテーション専門医。東京慈恵会医科大学医学部卒業。医学博士。神奈川県総合リハビリテーションセンターなどで、数多くの高次脳機能障害の人の治療を経験。

 

●星川 広江(ホシカワ ヒロエ)
 NPO法人高次脳機能障害者支援「笑い太鼓」理事/家族会代表  
 1995年、当時25歳の長男が交通事故で高次脳機能障害を受傷。家族が集まり、2000年に「笑い太鼓」の前身、作業所ヤモリを立ち上げ、01年に小規模授産所をスタートさせた。06年にNPO法人「笑い太鼓」を設立。

 

●山田規畝子(ヤマダ キクコ)
 医師/高次脳機能障害当事者  
 東京女子医科大学在学中に一過性虚血発作と脳出血を起こし、「モヤモヤ病」の持病が発覚。33歳で父親の跡を継いで整形外科病院の院長になって、ほどなく脳出血に脳梗塞を併発した。独自のリハビリで快方に向かい、社会復帰を果たし、愛媛県今治市の老人保健施設の施設長も務めた。これまで脳出血を3回経験したが、後遺症の高次脳機能障害と闘いながら、高次脳機能障害の社会的な認知を広げるために本の執筆や各地での講演会を精力的に行っている。


 

主催/朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社
後援/NPO法人日本脳外傷友の会、NPO法人東京高次脳機能障害協議会、サークルエコー

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