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事業団からのお知らせ

講演会「高次脳機能障害の人を支援する〜私たちにできること〜」を大阪で開催しました

 講演会「高次脳機能障害の人を支援する〜私たちにできること〜」(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)が2月26日午後、大阪市西区の大阪YMCA会館2階ホールで開かれ、約350人が参加しました。

 国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長の橋本圭司さんは冒頭の講演「高次脳機能障害の基本的な理解」で、「インフルエンザ脳炎を発症し、後遺症が残った子どもは、医師から『発達障害』と診断され、18歳になった時には『高次脳機能障害』と呼ばれ、高齢期を迎えると『認知症』になる。同じ人が、時期により、呼び名が変わる」と述べ、それぞれ支援が引き継がれることなく分断され、福祉サービスも異なるのは、第三者から見ても矛盾があると問題点を指摘しました。その上で、誰でも身近にこのような症状があると前置きし、高次脳機能障害の症状を説明しました。

 続いて「当事者からのメッセージ」と題して、橋本さんが、自らの高次脳機能障害に向き合ってきた医師の山田規畝子さんにインタビューするかたちで対談。「よい医師を育成するにはどうしたらよいのか」という橋本さんの問いに、山田さんは「人を人として見ることが大切。医師や看護師、作業療法士などの専門家と一緒に生活をしながら学び合う、合宿できるワークショップの場をつくるのが夢です」と語り、深刻な症状も、笑い飛ばせるようなユーモアのある生活が大事と結びました。

 「地域の自立支援のあり方をさぐる」シンポジウムでは、神奈川工科大学教授の小川喜道さんをコーディネーターに、岐阜医療科学大学教授の阿部順子さん、「笑い太鼓」理事の星川広江さん、ほっぷの森理事長の白木福次郎さんが自立支援のための取り組みや課題を報告しました。
 小川さんが、まとめで「今日の話が夢物語に終わらず、現実味のあるものにしたい。自立支援法に基づいた高次脳機能障害者の支援を考えた時、いずれは身体障害者の自立訓練(機能訓練)でも行える、生活版ジョブコーチのような訪問型支援をすべきだろうが、とりあえず実践できる事業として、知的・精神障害者の自立訓練(生活訓練)の可能性が高いと思われる。実践場面では、介護給付のホームヘルパーや地域生活支援事業のガイドヘルパーを使うなど、『介護給付』『訓練等給付』『地域生活支援事業』の三つを横断的に使って、当事者の自立生活を支えていくことができるだろう」。居住についても、「高次脳機能障害の看板を上げたグループホームは、まだ国内では星川さんの『笑い太鼓』しかないが、介護給付の『ケアホーム』や訓練等給付の『グループホーム』、市町村が運営する『福祉ホーム』などを利用することも視野に入れていく必要がある」。また、就労支援では、「白木さんの『ほっぷの森』のように1カ所で一般就労を目指す就労移行支援から就労継続A型やB型までカバーしていくのはなかなか難しいが、他機関との連携を活用しながら、地域の中で当事者に合った仕事を探すことも考えられる」と話しました。
 小川さんは「高次脳機能障害の人たちに対する生活支援はまだ入り口の段階だが、既存の制度を大いに活用し、まずはスタートさせることが大切だ」と締めくくりました。

「当事者からのメッセージ」。国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長の橋本圭司さんとの対談で、医師の山田規畝子さんが自らの高次脳機能障害の体験を語った
 
「地域の自立支援のあり方をさぐる」シンポジウム。神奈川工科大学教授の小川喜道さんをコーディネーターに、岐阜医療科学大学教授の阿部順子さん、「笑い太鼓」理事の星川広江さん、ほっぷの森理事長の白木福次郎さんが自立支援のための取り組みや課題を報告した

 ★1月22日の東京での講演会の詳細はこちらへ


【事前のお知らせ】

講演会「高次脳機能障害の人を支援する〜私たちにできること〜」を大阪で開催(終了しました)

★終了しました

人格が変わったように怒り出す
自分からは何もしようとしない

交通事故や脳卒中などで脳に後天的な損傷を受けた高次脳機能障害の人は、日常生活の中でさまざまな不都合や暮らしにくさに直面しています。しかし外見からは障害がわからないため、周囲の人の理解が得られにくいのが実情です。

高次脳機能障害の人たちを支援するために、各地での実践を元に地域でどのような活動が必要なのかを考えます。


 
と き 

2011年2月26日(土)午後1時〜4時

ところ 

大阪YMCA会館2階ホール
大阪市西区土佐堀1-5-6 電話06-6441-0893
・地下鉄四ツ橋線肥後橋駅3号出口徒歩7分、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅4号出口徒歩13分

定 員 

500人(定員になり次第締め切ります)

参加費 

1,000円

プログラム

13:00〜13:45
   『高次脳機能障害の基本的な理解』 橋本圭司さん
13:45〜14:25
   『当事者からのメッセージ』 山田規畝子さんと橋本圭司さん
14:25〜14:40
 休憩
14:40〜16:00
   シンポジウム『地域の自立支援のあり方をさぐる』
   小川喜道さん(コーディネーター)
   阿部順子さん、星川広江さん、白木福次郎さん

お申し込み

★終了しました

参加希望のすべての方のお名前(ふりがな)、〒・ご住所、TEL・FAX、ご職業を明記の上、FAX、はがきのいずれかでお申し込みください。
こちらからもお申し込みいただけます(お申し込みフォームが開きます)

お申し込み、
お問い合わせ先

朝日新聞厚生文化事業団「高次脳機能障害講演」係 
 〒530-8211大阪市北区中之島3-2-4
 TEL06-6201-8008  FAX06-6231-3004

講師プロフィール
(敬称略、50音順)

●阿部 順子(アベ ジュンコ)
 岐阜医療科学大学教授(保健科学部看護学科)  
 1989年から名古屋市総合リハビリテーションセンターに勤務し、脳外傷者の社会参加を支援するリハビリテーションに取り組んできた。脳外傷友の会の設立を支援して国のモデル事業に参画、現在は「生活版ジョブコーチ研究事業」を展開している。

 

●小川 喜道(オガワ ヨシミチ)
 神奈川工科大学教授(創造工学部人間福祉/健康科学コース)  
 神奈川県総合リハビリテーションセンターで身体や視覚に障害のある人たちの地域復帰支援や発達障害児等の療育支援、相談事業などに長年従事した。2000年から現職。主にイギリスの地域リハ、コミュニティケアを研究している。

 

●白木 福次郎(シラキ フクジロウ)
 特定非営利活動法人ほっぷの森理事長  
   1947年、仙台市生まれ。スペシャルオリンピックスの活動を通して知的障害者と出会い、2007年に就労支援センターほっぷを創設。高次脳機能障害の人と巡り会い、08年レストラン「長町遊楽庵びすた〜り」をオープン。

 

●橋本 圭司(ハシモト ケイジ)
 国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長  
 リハビリテーション専門医。東京慈恵会医科大学医学部卒業。医学博士。神奈川県総合リハビリテーションセンターなどで、数多くの高次脳機能障害の人の治療を経験。

 

●星川 広江(ホシカワ ヒロエ)
 NPO法人高次脳機能障害者支援「笑い太鼓」理事/家族会代表  
 1995年、当時25歳の長男が交通事故で高次脳機能障害を受傷。家族が集まり、2000年に「笑い太鼓」の前身、作業所ヤモリを立ち上げ、01年に小規模授産所をスタートさせた。06年にNPO法人「笑い太鼓」を設立。

 

●山田規畝子(ヤマダ キクコ)
 医師/高次脳機能障害当事者  
 東京女子医科大学在学中に一過性虚血発作と脳出血を起こし、「モヤモヤ病」の持病が発覚。33歳で父親の跡を継いで整形外科病院の院長になって、ほどなく脳出血に脳梗塞を併発した。独自のリハビリで快方に向かい、社会復帰を果たし、愛媛県今治市の老人保健施設の施設長も務めた。これまで脳出血を3回経験したが、後遺症の高次脳機能障害と闘いながら、高次脳機能障害の社会的な認知を広げるために本の執筆や各地での講演会を精力的に行っている。


 

主催/朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社
後援/NPO法人日本脳外傷友の会、頭部外傷や病気による後遺症を持つ若者と家族の会、NPO法人大阪脳損傷サポートセンター、堺脳損傷協会、大同生命厚生事業団

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